すぐそばに君はいた −13−

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玲於くんと話してると


ニコニコした力也が近づいてきて、


ショートヘア似合ってますねって言ってくれた。


多分気をつかって話しかけてくれたんだろうけど、


終始話す時笑顔の力也が可愛くて仕方ない。




玲於「鼻の下伸びてるぞ。笑」


「ふふっ。」


力也「いや、だって嬉しいじゃないっすか。」


玲於「そう？」


力也「ずっと好きだった人と一緒に踊れて、
しかも自分の考えた振りを踊ってもらえるとか。」


玲於「ずっと好きだった？笑」


力也「あ！いや、違います。
そういう意味じゃなくて！
好きというか憧れの存在で。」


「ふふっ。そんな否定しなくて良くない？笑」


力也「いや…まぁ。好きっすよ？先輩として。」


「ありがとう。」


玲於「先輩としてね？笑」


力也「はい。」


「ねぇ！そこ強調する必要ありました？笑」




モテ期到来したかもって思ったのにーって言うと、


1人から好かれただけじゃ


モテ期って言わなくないっすか？


ってご最もなツッコミをしてきたまこ。



そうなんだけどさ！分かってますとも。



モテ期なんて来ないことも分かってますよ！



まこのツッコミってたまに鋭いんだよなぁ。





撮影機材のチェックに時間がかかってて、


近くを探索してると、


居たって聞き覚えのある声が聞こえて振り向いた。




「あら、なっちゃんも暇を持て余した探索？」


夏喜「どちらかと言えばAを見つけるための探索。」


「おぉ！本当に探索だね。」


夏喜「ふふっ。そろそろ撮影始まるよ。」


「ありがと。」




迎えに来てくれたなっちゃんと、


朝早くて眠いよねなんて話しながら


撮影場所まで歩いた。




夏喜「てか、元気そうで安心したわ。」


「ありがと。この通り元気です！ふふっ。」


夏喜「無理しないでね？」


「うん。」


夏喜「グループが違っても俺らも心配してるから。」


「ありがと。」




なんで、こんなにもみんな優しいんだろ。


嬉しい。



でも、やっぱり今はその優しさが辛い。

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