すぐそばに君はいた −13−

603 翔平side ページ3

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翔平side



まさかこんな大事になるとは予想もしてなくて、


泣いてるAを見て申し訳なくなった。




あの時、陣さん達にこんなやつ居るんすよって


軽い感じにでも言っておけば…


何か変わったかもしれんのに…。




Aのインスタを自分のスマホからログインして見ると…


身も毛もよだつメッセージで……


これをこいつは1人で抱えてたと思うと


本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。




翔平「でも、この男…健太さんと付き合ってることには
気付いて無さそう…っすね。
というか、周りが見えてないのかもですけど。」


「わかんないけど…健太さんと
同じマンションなのは気付いてて、
また一緒に帰ってきたの？
みたいなメッセージあると思うんだけど、
でも…時間の問題なのかもなって思ってて。」


健太「…。」


「……だから、健太さんや樹とか…あと海青も
……あんまり一緒にいない方がいいのかなって。」


海青「はぁ？どんな解釈してんねん。」


「……。」


樹「迷惑かけるからとか意味わかんないこと
考えてるんだったら、まじそれやめた方がいいよ。」


「…。」


樹「俺ら別に迷惑だとか思わないし。」


海青「俺はAがなんと言おうと
メンバーとして離れる気は全くないからな？」


「…ごめんなさい。」




みんなに迷惑かけたくないって

自分一人で抱え込もうとするのは昔から。



そんな性格をみんなが理解してる。


なのに、なんでこいつは

自分だけで解決しようとするのか…。


もっとメンバーに甘えたらいいのに。




話してると報告しに行ってたマネージャーが戻ってきて、


Aを連れてスタジオから出て行った。




彰吾「あいつの悪いところが出たなぁ…。はぁ…。」


陸「でもさ、Aがこの男の顔分かってるんでしょ？
だったらさ、ストーカー被害に合ってるって
この男のことを警察に言えば済む話じゃないの？」


LIKIYA「…それで捕まればいいけど、
逆上してAに被害があるかもしれないし。」


陸「…。」


翔平「また共同生活してた時みたいに、
常に誰かがAと一緒にいるようにします？」


彰吾「あっちは自分が彼氏だと思ってるから、
それはそれで危険っちゃ危険かも。」


翔吾「でも、1人にする方が危険かと…。」


陣「やんな？1人は危ないやろ。」




………。




どうしたものか…。

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