すぐそばに君はいた −13−

620 ページ20

.


翔吾「昂秀と並ぶとどっちが女子かわからんなぁ。笑」


「昂秀の方が髪の毛長いですしね。
ほんと、美少女ですよね。」


昂秀「一応、男なんすけどね？」


「ううん。違うよ？」


昂秀「違う？笑」


「昂秀はこのまま美しくいてもらわないと。
私の女友達なんだから。」


昂秀「えっ？笑」


翔吾「なんや昂秀。女友達やったんか。笑」


昂秀「そう…なんすかね？はい。笑」


「ふふっ。」




Mステ当日。


リハを終えて楽屋で昂秀は女友達だと熱弁して笑ってた。



今度おすすめのヘアオイルを


プレゼントする約束までした大親友。



そんなんで大親友になれるなんて


チョロいなと翔吾さんに笑われた。



確かに、こんなことで大親友になるのはチョロいと思う。




それぞれが本番まで自由に時間を使ってた。


ゲームをしてるメンバー


動画を見てるメンバー


話してるメンバー……




改めて思う。ここにいる16人は素敵な人たちだと。




ちょっと出かけてきますと言って楽屋を出た。




「もーねちゃんっ！」


萌音「わぁ！Aちゃん。お疲れ様です。」


「おつかれさまぁー。」


萌音「髪の毛バッサリ切りましたね。」


「そうなんですよー。ひと仕事終えたら切りたい
って思ってたからバッサリ切りましたぁ。」


萌音「すごぉーい。」




萌音ちゃんの楽屋におじゃますると、


ふわっとした可愛らしい笑顔で迎えてくれた。



いつ会ってもこの子は癒しの笑顔の持ち主。




萌音「すごい似合ってます。」


「ありがとー。」




とあるの撮影が終わったらバッサリ髪切りたいなぁ


なんて軽々しくインスタライブで言ってしまったから、


短くなってしまった髪の毛。



今も忘れられないあの耳元で聞こえたジョキって音…。


おかげでハサミが使えなくなった。


ペーパーレスの時代で、使う機会なんてほぼほぼないけど、


料理中にこれハサミでやったら簡単なのに


って工程も包丁を使ってる。




このことは健太さんしか知らない。


まぁみんなに言うことでもないし。




少し話して、


お互い頑張ろうねって萌音ちゃんの楽屋を出た。




やっぱり可愛らしいって得だよなぁなんて考えながら


楽屋に戻ると、海青が鏡を見ながら


パイプ椅子を持ち上げて筋トレしてた。




うん。こっちの楽屋の方が落ち着くわ。笑

621→←619 健太side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す