すぐそばに君はいた −12−

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健太side




「樹なんて大っ嫌いだぁー！」


樹「ふふっ。」




キーキーうるさいAを、みんな見て笑ってた。




陣「相変わらず
みんなAいじんの好きやなぁ。笑」




昨日Aのいないグループラインに、


いっちゃんから誘いのLINEが送られてきた。




昨日の今日なのに、パフォーマー全員が集まるとか、


さすがだなって思う。




俺らの中心は間違いなくA。




多分、これが他のメンバーだったら


全員は集まらないと思う。



俺も行くかどうか悩むし。





久しぶりに会ったAは、


案の定みんなにいじられてて楽しそう。




瑠唯「ほんと、よく気付かないよね。笑」


彰吾「俺らとこんだけ一緒にいるのに、
あいつだけがピュアなわけないからね。
ましてや彼氏が健太だよ？普通わかんじゃん。」


瑠唯「確かに。」


健太「ふっ。」




例え俺が彼氏だろうと、


あいつはずっとあんな感じだと思う。



逆に俺らと一緒に居すぎて、


下ネタを話すような友達なんて居ないだろうし。



むしろあのままでいいって俺は思ってるけど。


面白いし。




「もう樹なんて知らないっ！
ねぇ健太さん帰りましょ？」


健太「うん。」



プンプン怒ってるAとスタジオを出た。




もうほんと信じられないっ！


ってブツブツ言ってる姿がおかしくて、


笑うとジロっと睨まれた。




「あーもう悔しい！」


健太「ふふっ。」


「せっかくみんなに会えて嬉しかったのに。」


健太「別にいいんじゃん？」


「まぁ…いいんですけどね。」


健太「ふっ。笑」





こんな感じだから、またいじられるんだろうな。



メンバーに甘いんだよ。


まぁそれと同じくらい俺らもAに甘いけど。

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