すぐそばに君はいた −12−

600 海青side ページ50

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彰吾「A 俺らにさ、隠してる事ない？」


「……別に。」


陣「いっちゃん何も聞いてないの？」


樹「いや、特には。」


陸「健太は？」


健太「何も。」


「…。」


瑠唯「何かあるなら言って？」


「……。」




無言のAをみんなが見つめると、


別に…って目を逸らしてボソッと呟いた。




「インスタで…DMが送られてくるだけで、
別に何されるでもないから……
それに反応してたら相手の思うつぼだし、
だから……何とかなりますよ！それよりリハしましょう！」




笑って誤魔化すAに誰しもが疑いの目で見ていた。



何とかなるかもしらんけど、そういう問題ちゃうやん！





龍「つまりこれって
ストーカーにあってるってことですか？」


RMPG「「……。」」


龍「あれ？」


LIKIYA「ちょっと…
これはリハどころじゃ無くなっちゃったかな？」




苦笑いするLIKIYAさんに、リハする気が起きない俺ら…。



でも、いやいやリハしましょうよ！


ってAだけがリハをしたがった。




陸「そのDMどんなこと送られてくるの？」


「…そんな大したことじゃないですよ？」


彰吾「じゃあ俺らに見せれるよね？」


「個人、情報が、ほら…
あ！ちょっと樹っ！勝手にカバン触らないでよ！」




なぜか渋るAを無視して


カバンからスマホを取り出した樹が、


健太さんにスマホを渡した。




健太さんがいとも簡単にスマホのロックを解除して、


樹に渡し、手際よくインスタを開いた。



樹「いや、これ……。」


健太「……全然大したことあるんだけど。」


「…。」




LIKIYA「どれ？」



樹がLIKIYAさんにスマホを渡すと、


どんどん表情が険しくなるLIKIYAさん。




LIKIYA「…これは…俺らで対処出来ることじゃない、かな。
これは事務所に報告案件だわ。」


「…でも、今のところ害はないですし。
無視してたらそのうち諦めますって。
ね？だからリハしましょ？」


壱馬「こんな気持ちでリハ出来るわけないやろ。」


「……でも…。」


LIKIYA「A？リハも大切なのはわかってる。
でも、それよりも俺らはAのことが大切なんだよ？
わかるよね？」


「……はい。」




スタジオに居たマネージャーが


自分のスマホでAのインスタをログインして、


DMを見て報告してきますってスタジオを出て行った。

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