あなた色に染まる〔５〕

241 ページ41

.


いつの間にか眠ってしまった私。


チャイムが鳴って目が覚めた。




紗季「失礼します。」


充希「Aー。起きてる？開けるよー？」



シャッとカーテンを開けられた。



紗季「大丈夫？」


「うん。ごめん。」


充希「大丈夫。国語は
まじ受ける意味ないからね。」


「ふふっ。あとでノート見せてね。」


紗季「もちろん。」



戻ろ？って松葉杖を渡してくれた紗季。




何があったのか…2人は聞いてこない。



私が仮病だってことくらいわかってると思う。




教室に戻るとはやたんや裕太に大丈夫？


って聞かれたけど、大丈夫って答えると


無理しないでねって言われて終わった。




龍友「腹痛なんて、うんこしたら治るやろ。」


「龍友みたいに単純じゃないんで。」


龍友「はぁ？単細胞が何言うてんねん。」


「脳筋に単細胞なんて言われたくありません。」


龍友「…筋肉をバカにすんなよー！」


「してません。龍友をバカにしてるんです。」


龍友「お前なぁー。笑」


「ふふっ。バーカ。笑」



隼「まぁまぁまぁ。笑」



うん。大丈夫だ。普通に話せる。






.





何となく…今日は部活に出ないで帰ることにした。



多分見たところで集中出来ないだろうし。




「ごめんね。」


隼「えっ？」


「今日、見に行けなくて。」


隼「ふふっ。ううん。大丈夫だよ。」


紗季「メガネに変えたら、
帰るのやめるかもよ。笑」


「うぅ…やめ…るかも…笑」


隼「ふふっ。変えないよ。笑
今日はゆっくり休んで。」


「ふふっ。うん。ありがと。」




まじで隼がメガネだろうと

なんとも思わないんだけど。


って紗季と充希が話してた。



可愛いじゃん！笑



「じゃ、みんな練習頑張ってね！」


紗季「気をつけてねー。」


「はーい。」


裕太「また明日。」


「ばいばーい。」




みんなと別れて学校を出た。



松葉杖であの道を歩くのか…しんどい。苦笑



まぁでも仕方ない。

242→←240

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す