あなた色に染まる〔５〕

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全てが繋がった。



昨日からおかしかった理由…。


朝帰ってきたのは樹杏ちゃんの家からで、


素っ気なかったのは…


樹杏ちゃんと関係を持ったから。


だから、私のこと避けてるんだ。


樹杏ちゃんに気を使って…。





朝だって…あれ…


…私とお揃いのピアスだったよね…。



龍友の手に乗せてる時にチラッと見えた…。


隠さなきゃいいじゃん。




なんでだろう…胸が痛いのは…。



なんで…私…こんなに傷付いてるんだろ…。






放課後、松葉杖で体育館に行くと、


心配して話しかけてくれる先輩や後輩。



すみませんって頭を下げて、


いすに座りながらみんなの動きを見てた。




…でも…見てるはずなのに…


全然…頭に入ってこなかった…。



頭に浮かぶのは…龍友の顔ばかり…。




なんで…あんなやつのこと…。







隼「あぁ…疲れたぁ…。」


「お疲れ様。ごめんね。」


隼「えっ？何が？」


「1年生の指導…。」


隼「あーそんなの気にしやんで、いいって。」


「…ごめんね。」


裕太「ふっ。隼はAに見られてたら
やる気出るやつやから、
そばで見てたらええんやで？笑」


「えっ？」


隼「確かに！Aがいたらやる気出るから、
だから足治るまでずっと見に来ててー！」


「えっ？ふふっ。うん。」


充希「単純なやつだよね。笑」


隼「いいのっ！」


「ふふっ。ありがと。」




みんなに迷惑かけてるのに…


優しいみんなが大好きだ。





みんなの着替えを待って体育館を出た。




紗季「あれ？龍友は？」


充希「まだ部活終わってないのかな？」


隼「…えっ……と…苦笑」


「先帰るって連絡が入ってた。」


紗季「えっ！なんで？」


充希「松葉杖のAを
置いて帰るとかありえなく無い？」


「まぁ、別に家が隣なだけで、
無理やり一緒に帰ってもらうのは
申し訳ないから。」


隼「…。」


充希「えっ…。」


裕太「送るわ。」


「いや、大丈夫。」


隼「でも…。」


「ふふっ。本当に大丈夫だって！
体力には自信があるからね！」





やっぱり…龍友は体育館の前に立っていなかった。



胸が…痛い…。


前だって同じことあったじゃん。


なのに…なんであの時と違って


こんなに苦しいんだろ…。




裕太「やぱ送る」



プップーっ。



「えっ？」




車のクラクションの音がして、



音の方を見ると…

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