288 隼side ページ38
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隼side
帰り道、終始笑顔のA。
ピンキーリングを選んだつもりが…まぁいいや。
ネックレスはやめた。
だってつけられないって言われたら凹むから。
絶対に。100%凹む!
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Aの家まで送った。
って言っても俺ん家はすぐそこなんだけど。
「…。」
隼「ん?」
家に着いてからAから笑顔が消えた。
隼「どした?」
「…寂しいなぁー。」
隼「えっ?いや明日会うよ?」
「うん。わかってる。
でも誕生日あともう少し時間があるのに…
誕生日に1人かぁー。」
隼「…。」
剛典さんも出張で家にいない。
両親はアメリカ…そりゃ寂しいか。
隼「…もう少し一緒に居ようか?」
「ほんとっ?うんっ!!!」
隼「ふふっ。笑」
ぱぁと明るくなったAの笑顔が
眩しいくらい可愛い。
「じゃあ今日貰ったもの、
片付けるから手伝って!」
隼「うん。いいよ。」
「えへへ。ありがと。」
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剛典さんから聞いたことがある。
Aは親や剛典さんに寂しいとは言わない。
邪魔をしてはいけないという幼い時からの習慣。
本当は俺には寂しいとか言ってほしいんだけどね
って悲しそうな剛典さんの顔は忘れられない。
そういう時、絶対に俺のところに来てた。
暇っ!遊ぼっ!!って。
でもその暇って言葉は
寂しいって意味なのを俺は知ってる。
幼い時からAは俺に甘えてくれる。
まぁガキの頃の俺は
そんなこと全く気付かなかったけどね。
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「んじゃあ、包装開けてー!あっ!
包装の中身は同じところに置いてね!
分からなくなるから!」
隼「えっ…覚えてるの?汗」
「うん。これは後輩くんがくれたやつ。」
隼「いや、これも同じ包装だけど…」
「大きさ違うし、ほらシールも違う!」
隼「…そっ。苦笑」
本当にこいつの記憶力は怖い。
この量…誰からどれを貰ったか
全て把握してやがる。怖い…。
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隼「……。」
「ちょ!手紙は読まないでよー!」
隼「読まなきゃよかった…。」
「ん?どれどれ?」
同級生からの手紙。そこには…
愛しています。
隼と早く別れて俺のところに
飛び込んできてください。
という…気持ち悪いラブレター。
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Meg(プロフ) - ゆんみんさん» 私のところゆるゆるでしたけどね。仲良しでした。笑 隼の浮気、さてどうなるか。眠れないとかコメント頂いたのに更新してないとか、残酷ですみません。 (2017年8月31日 20時) (レス) id: 9ec0205a78 (このIDを非表示/違反報告)
Meg(プロフ) - つきさん» ありがとうございます!そう5年は続いている交換日記とか凄いですよね!笑 私も半年…無理かもっす!笑 移行したので7もよろしくお願いします! (2017年8月31日 20時) (レス) id: 9ec0205a78 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんみん(プロフ) - Megさん» 私のとこの教頭は融通のきかない厳しい人でした〜(涙)えっ!?隼くん浮気!?!?ないですよね?ドキッ!しすぎてもう寝れませーん!!勘違いであることをひたすら祈ります!!!!!! (2017年8月30日 0時) (レス) id: 9ecf6f8b50 (このIDを非表示/違反報告)
つき - めっちゃ面白いです!隼の勘違い笑 主人公ちゃんと涼太、交換日記まだ続いているとは…流石ですね。 私は半年が限度だ笑 これからも更新、頑張ってください。 待ってます! (2017年8月30日 0時) (レス) id: 875e5f28d8 (このIDを非表示/違反報告)
Meg(プロフ) - kana*muuさん» 気になってくれてありがとうございます!嬉しい!これからの展開を引き続き読んでください♪ (2017年8月29日 23時) (レス) id: 9ec0205a78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Meg | 作成日時:2017年8月19日 18時