声が枯れるまで叫びたい [６]

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隼side



委員会が終わって教室に戻ったらAがいて…。


涼太を待ってるんだと思ってた…


でもよくよく考えてみたら


学級委員会しか今日なかった。苦笑


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突き放した分だけ、


Aはまっすぐぶつかってくる。


あいつの辞書には


逃げるって言葉は載ってないんだと思う。


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でもそのおかげで、


Aの素直な気持ちがわかる。


そして、俺を好きだと言ってくれた。


幼なじみとしてではなく男として。


嬉しい。素直に嬉しい。



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涼太に今家？って連絡したら


龍友くんとカラオケ終わって今解散したとこ。


カフェで落ち合おう。って返信が来た。


相変わらず、的を得てるよなぁー。


落ち合うとか。


俺はまだ家にいるか聞いただけなのに。



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Aと涼太のよく行くカフェに入った。


健二郎「おー隼！いらっしゃい。
久しぶりやなぁー。なんや、
Aに来たらアカン言われとるんか？
隼も大変やなぁー。笑
好きなとこ座りぃー。」


隼「いえ…。」



俺…1回しか来たことないのに


名前は覚えてるし馴れ馴れしい…


でもこういう人、嫌いじゃない。


気さくな人だから、


Aは話せなくても来てたんだろうな。



健二郎「Aも来るんか？」


隼「いえ…。」


健二郎「かしこまらんでええって。笑
俺を誰やと思ってんねん。
健二郎さんだぞっ！」


隼「はぁ…はぁー。苦笑」


涼太「何やってんの？笑」


健二郎「おぉー涼太！」


涼太「ごめんね。隼。
この人、コーヒーを煎れるのは上手いから。
それだけだから。笑」


健二郎「おいっ！！笑」


涼太「いつもので。隼はアイスコーヒーでいい？」


隼「うん。」


健二郎「ったく、お前も関西出身なんやから…
笑いの一つや二つ…。」



ぶつぶつ言いながらもカウンターに戻る健二郎。

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