声が枯れるまで叫びたい [５]

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翌日も隼は来てくれた。



『ごめんね』


隼「何が？」


“夏休み、終わっちゃう。
明日からは来なくていいよ。夏休み楽しんで”


隼「…それ本音？」


「…。」


隼「本音なら明日から来ない。」


「…。」


隼「本当のこと言って？ねっ？」




隼が目をそらさないから、


私もずっと隼の目を見ていた。



隼「…明日も来ていい？」


「…。(ｺｸﾘ)」


隼「ふっ。よかった。」



微笑みながら私の頭を撫でてくれた隼。



隼「俺には我慢しなくていいよ。
今思ってること、言ってよ。」


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“寂しい。隼の夏休みを無駄にしたくない。
早く退院したい。病院は面白くない。
遊びたい。どこかに行きたい。
監視されてるのもつらい。
自由がない生活なんて嫌だ。何もかもが嫌だ”



読み終わった隼は何も言わず


微笑みながら、ずっと頭を撫でてくれた。




隼「俺の夏休みは無駄になってないよ。
ずっとAのそばにいるって事が
俺の夏休みの全てだから。」


『いみわかんない』


隼「え？わかるでしょ！
俺の夏休みは充実してるよ。」


「…。」


隼「じゃあ早く退院しよ。
遊べなかった分、取り戻さないと！
どこ行く？あっ、夏祭り！
どう？一緒に行こうよ。」


「…。」


隼「別にボディーガードがついててもいいじゃん。
俺はボディーガードよりも近くにいるよ？
あんなヤツら気にしないで
楽しめること楽しもうよ。ねっ？」


「…。」


隼「…よしっ！決定！！
夏祭りまでに退院する！いいね？
言っておくけどあと１週間しかないからね！
頑張ってもらうからね！！返事は？」


『やだ』


隼「えっ！！！そこは、はいでしょ！！」


『やだ 笑』


隼「ふふっ。だめー！
もうやだと言っても認めませーん！
決定事項でぇーす！笑」


『ばーか』


隼「え？なんて言ってるか
全くわからなーい！笑」



隼の優しさ…。


本当に嬉しい。


そっか…私は前に進まなくてはいけない。


頑張るんだった。


もう殻にこもる自分とは卒業するんだった。





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作者より


☆200超え！

ありがとうございます！！

では今回もどどどーんと更新参ります！

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