声が枯れるまで叫びたい [４]

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隼「…大樹くん？」


涼太「だと俺は思ってる。」


隼「…でも関わりないよね？」


涼太「うん。でも俺にも
敵対心むき出しだから…。」


玲於「ふぅーん。てか誰？」


隼「ほら3組の！可愛いって
女子から人気のあるやつ。」


玲於「あぁー3組の。」


涼太「俺は玲於の方が可愛いって思ってるよ？笑」


玲於「そういう冗談いらねー。」


涼太「ははっ。ごめん。笑」



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4階から順に見て回ることになった。


各クラスを覗くがいない。



音楽室、書道室、茶道室、PC室、調理室…


…くまなく一部屋一部屋を探す。



声の出ないAが、


もし音を立てられないような状況にいたら…


俺らがひと細かく見ないといけない。



隼「Aー！いるかぁ？」


涼太「Aちゃーん。」


玲於「おーい。Aー！」


.


.



涼太「最後は地下か。」


玲於「地下って何もなくね？」


涼太「いや、ボイラー室とか旧図書室とか、
結構色々ある。めったに行かないけどね。」


隼「行こ。地下にいなかったら、
中等部に行かなきゃいけない。時間がないよ。」


涼太「うん。急ご。」



.



どこにいるんだよ…。


無事でいろよ。頼むから…。



これからもずっと、俺の隣で笑っていてくれよ…。


バカって言われてもいい。


ほっぺを引っ張られてもいい。




怒ったり泣いたり笑ったり…


いろんなAを俺はそばで見ていたい。




なんで…Aばっかり…


辛い思いをしなきゃいけないんだよ…。

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