声が枯れるまで叫びたい [４]

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直人「おっ。来た来た。いらっしゃい。」


『すずしい』


直人「よかった。よかった。」




保健室で小説を読んで、


のんびりしているとドアがノックされ開いた。



大樹「失礼します。あの…。」


「…。」

直人「おっ？どした？」


大樹「あ、あの…五十嵐さん…
これ手伝ってほしくて。」



見せてきたのは英語の小テスト。



大樹「ダメ…かな？」


「…。」首を横に振る


大樹「じゃあ、一緒に。」


「…。(ｺｸﾘ)」



保健室で英語の小テストの採点を手伝った。


私に敵意むき出しだったはずなのに…全然普通だ。


やっぱり気のせいだったのかも。




大樹「五十嵐さんも参加するなんて珍しいよね。」


「…。(ｺｸﾘ)」


大樹「他のやつらも助かるって言ってたよ。」


「…。(ｺｸﾘ)」


大樹「この前はごめんね。
俺もいっぱいいっぱいになってたから。」


「…。」首を横に振る




なんだ。大丈夫じゃん。ほらね。


涼太くんに言わなくてよかった。




教える側じゃないから、


暇だと思ってたらテストの採点や


次の日使用する資料のコピーなど、


色々任されて忙しい。

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