声が枯れるまで叫びたい [４]

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涼太「ん？なに？」


「…。」


“涼太くんは剛典さんを昔から知ってるの？”



涼太「…あぁ…苦笑」



“なんで？いつから？
涼太くんのお父さんの会社を
剛典さんが守ってるってどういう意味？”



涼太「…。」


隼「A…。」


『おしえて』




涼太「困ったなぁー。汗」


「…。」



涼太「…覚えてないんだもんね。」


「…。」首を傾げる


涼太「俺ら小さい時に会ってるよ？
もちろん隼もね。」


「…。」



会ってる？いつ？全く思い出せない。



隼「りょうくん。りょうくん。
うるさかったじゃん。お前。」


「…。」



…りょう…くん？



涼太「俺のお父さんの会社は
五十嵐財閥の子会社で、Aちゃん、
俺のお父さんにすごい懐いてたんだよ？

俺らが幼稚園の時に病気で亡くなったけど。
亡くなる前にお父さんの会社はりょうくんのだ！
って駄々こねて、周りの大人困らせてさ。苦笑

で、わがままに負けた五十嵐会長が
剛典さんが大学生になった時から
俺のお父さんの会社の社長補佐させて、
大学卒業して社長として守ってくれてる。

いつか…俺が成人したら
返してくれるって条件で。」


「…。」


涼太「Aちゃんが駄々こねて大変だったから、
会社出入り禁止になったじゃん。笑
でもAちゃんのおかげで
今、俺は目標も持って頑張れてるんだけどね。」


「…。」


えっ…記憶にない……。


思い出せ…。


こんな大事なこと…なんで忘れてるんだ…。


思い出せ。記憶暗記は得意なはずなのに…。

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