声が枯れるまで叫びたい [３]

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2週間経った。


これといって何も変わってないって鏡を見て思う。



あと1週間…


パーティまでに笑顔は作れるのだろうか…。



初めは頑張るって意気込んでいたはずなのに、


何も変わらない自分を見ると


どんどん自信がなくなっていく。


私は何をしてもダメなんだ……。



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ずっと避けていた公の場。




声を失ってからもお父様は


少しでもいいから顔だけ出さないか？って


よく言ってくれた。



でも頑なに首を横に振った私に対して


最近は何も言わなくなった。



この前、


パーティに参加させてくださいと


お願いした時のお父様の嬉しそうな顔。



愛されてるってとても感じた。




お父様が剛典さんに聞きなさいと言ったのは、


剛典さんが喜ぶって分かってたから。


だって…剛典さんは誰よりも


私を気にかけてくれている存在だから。



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でも…笑えないなら…


参加するの辞めようかな…。


剛典さん…ごめんなさい…。


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はぁー。自分が嫌い。


でも…諦めたくない…。




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朝、教室でそんなことを考えてた時に


隼が私の机の前に立った。


見上げると…



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隼「おはよ！」


わざわざ私の机の前にくるのは珍しい。


いつも教室に入ってきて、

みんなに挨拶するタイミングで

A！おはよ！って言って

すぐに玲於たちと話し始めるのに。



「…。(ｺｸﾘ)」


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隼「よしよし。」


「っ！！！」



いきなり笑顔で頭を撫でてきた隼。


予想外の行動すぎて驚いた。



玲於「おい。汗」

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