声が枯れるまで叫びたい [３]

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平和な日常が戻ってきた。


変に話しかけてくる人もいない。


というか、隼を筆頭に


何故か玲於や亜嵐くん、夏恋、怜菜が


私に話しかけてくる人をあしらってくれる。


別に大丈夫なのに。


でもありがたい。





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テスト期間が近くなり、


上位を目指している人たちは必死になっている。



私と涼太くんはというと。


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涼太「…。」




「…。」




直人「…。」




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ガシャーン！ガラガラ…。





涼太「いえーい！また俺の勝ちー！3勝０敗！！」


「…。」


直人「Aってこういうの苦手？笑」


「…。(ｺｸﾘ)」


涼太「これがテストなら
Aちゃんに勝てるのに！笑」


「…。」首を横に振る

『まけない』


涼太「いや負けてるし。笑」



上位を目指している人たちが

ピリピリしている中、



私達は昼休み、


ジェンガを楽しんでいた。



直人「ていうか、お前達は勉強しなくていいの？」


涼太「えー今昼休みだよ？
休み時間は休むでしょ！！ねっ？」


「…。(ｺｸﾘ)」


直人「はぁー。お前らを抜こうと
必死になってる奴らがいるのに。」


涼太「でも、ちゃんと勉強はしてるよね？」


「…。(ｺｸﾘ)」


涼太「だから大丈夫！俺達は！！
でも1回くらい1位になりたいなぁー！」


『がんばって 笑』


涼太「うわぁーひどーい！笑」



口を大きく開けて笑う涼太くん。


涼太くんの笑顔って可愛いなぁー。



涼太「本当にAちゃんの笑顔って
可愛いなぁー。」


“今、私は涼太くんの笑顔って可愛いなぁー。
って思ってた！”


涼太「おー！気が合うね！」


「…。(ｺｸﾘ)」




涼太くんと話していると時間はあっという間。



直人「はい、予鈴！帰れー！」


涼太「はーい。」



いつも通り無言の廊下。


じゃあねって手を振って

2組に入っていく涼太くん。



私も自分のクラスに戻った。


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授業中も集中している人が増えた。



先生がここテストに出すからって言うと


みんな目の色が一気に変わる。


普段から勉強しておけばいいのに…。

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