声が枯れるまで叫びたい [３]

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隼side




このまま家に帰る？って


聞いたら行きたいところがあるって言われた。



どこ？って聞いても首を傾げるだけ。




いつも振り回されてばっかり。



でも俺には素を出してくれるAが


好きだからいいけど。



歩道を歩いてると

カクっとバランスを崩したA。



「っ！！」


隼「おっと、危ない！」


とっさに手を握り転ばないように支えた。


『ありがと』


隼「ったく。
履きなれないヒールなんて履くから。」


「…。」


隼「…///」



ペロっと舌を出して笑うA。


くそっそんな可愛い仕草すんなよ。


今のAはドレスや化粧で


可愛さ倍増なんだから…。


見てるこっちが照れるだろ///



.




「…。」


隼「あれ？足くじいた？」



急に立ち止まって歩かないA。



隼「足痛いの？」


「…。」首を横に振る


隼「じゃあ何？………えっ？！」



俺に手を差し出すA。


『て』




隼「え？///……繋ぐの？」


「…。(ｺｸﾘ)」


隼「…仕方ないなぁー。照笑////」




Aの手を握った隼。


笑顔で歩き出すA。



.



あーもう！！！


こうやって甘えてくるのずるい。


本当にアメとムチを上手く使うよなぁー。


どんどんAを好きになっちゃうよ。



隼「で？どこ行くの？」


『あっち』


隼「あっちって。汗
適当だなぁー。」


.



今日ずっと気になってたんだけど、


声を失ってから


口もめったに動かさないAが


パクパクと口を動かすのが多くて…


これも変わるって言ってたひとつ？




俺が守ってあげたいって思ってるのに…


急いで変わらないでよ。


ついていけないから。



.



Aが行きたいと言っていたところに案内された。



隼「えっ…ここって…。」


『はいろ』


隼「あっ、うん。」



Aがドアを開けて入っていったので続いた。

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