声が枯れるまで叫びたい [３]

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“私が会場にいるってわかっててもご飯優先？”


隼「え？…いや…だって。汗」


“私がおじ様たちの相手に疲れていてもご飯優先？”


隼「…ごめん。」


“王子様はすぐに迎えに来てくれるんだよ？”


隼「えっ……。」


『あ！』

“王子様は涼太くんだったね”


隼「……。」


.


隼の拗ねてる顔が可愛くて、


いじわるしたくなるんだよね。笑


.



“嘘！隼は私に気遣って、
ここで待ってたんでしょ？
そのくらいわかるよ。”


隼「…へへっ。」


“私もご飯食べたい！！”


隼「じゃあ取りに行こ！」


「…。(ｺｸﾘ)」



隼と2人で食べ物のあるところへ。


食べ物を皿に盛り、


また椅子のあるところに戻って食べた。



.


『あ！』


隼「ん？何？」



携帯を取り出しインカメラを起動。


隼「え？撮るの？」


「…。(ｺｸﾘ)」



2人が写るように手を上げたAだったが、


ストンっと手を下ろして隼を見た。



隼「え？何？」


隼の口角を人差し指で上げた。


『にー』


隼「え？笑うの？
…ふふっ。わかったよー。笑」



また携帯を持ち上げて、


2人が写るところで写真を撮った。




カシャッ



「…。」


撮った写真を見て頷くA。


隼「イケメンに撮れた？笑」


「…。」首を横に振る


隼「バカ。笑」



.


2人で自然に笑えている。


こんなに隼と笑い合えることが幸せだなんて。


頑張った甲斐があった。



涼太くん。静香さん。ありがとう。




隼「それ送ってね。」


『やだ』


隼「いやいや、送ってよ。」


『やだ』


隼「もぉぉぉー！笑」



.



やっぱり隼には素の自分でいられる。


最高の幼なじみだ。




送ってってうるさいから、


仕方なく隼の携帯に送ってあげた。

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