声が枯れるまで叫びたい [３]

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静香「表情筋がどしたって？」


“固くなった顔をどうにかしたい。”



静香「いきなりだよねー！笑
…ははぁーん！恋でもしたんでしょ！！
なになに？隼？」


「…。」首を横に振る


静香「あれ？違うの？じゃあ何？笑」



“笑ったり怒ったりを表現できる顔に戻りたい。”


静香「…そっ。じゃあ、早速ほぐすか！笑」



根掘り葉掘り聞いてこない静香さん。


いつも察してくれる。



じゃあソファに座ってと言われ素直に座った。



静香「んー。よし。やるよ！」


オイルのついた手で顔を触る静香さん。


気持ちい……イタタタタ。汗



痛くて静香さんの腕を掴んだ。


静香「え？笑
あー痛かった？そりゃ痛いわー。
あんたの顔やばい。固まりすぎ。笑
でも手加減しないよ。分かってんでしょ？笑」


「…。(ｺｸﾘ)」


静香「ふふっ。じゃあ大人しく
その手を離してくれるかな？笑」



パッと手を離した。


よし。いい子でよろしいって笑いながら、

またマッサージを開始した静香さん。



あれ？痛く…ないかも。



静香「ふふっ。優しくしてあげます。笑
しっかし、こりゃ時間がかかるわ。笑」



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静香「よし。おしまい。どう？
施行前よりは良くなったと思うよ？」


「…。」




マッサージが終わり、顔があたたかい。


鏡を見ると…


んー？変わってる？よくわからないや。



静香「ほら、口角！くいッと上げなさい。」


言われて鏡を見ながら口角を上げようとした。


静香「ふふふ。全然ダメだわ。笑
でもまぁこれから！笑」


「…。」


静香「Aは元が美人なんだから大丈夫だよ。
もっと自信もって喜怒哀楽しっかりしなさい。」


「…。(ｺｸﾘ)」


静香「じゃ今日は帰るね！」



静香さんを玄関まで送っていった。


急な要求に付き合ってくれて本当に感謝だな。




静香さんも協力してくれる。



だから…頑張らないと。

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