声が枯れるまで叫びたい [３]

148 亜嵐side ページ48

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足取り重く学校に向かった。


本当は…来てはいけないところなんだろうけど…。



教室につくと玲於や伶菜達に


おはようと言われて


あいさつをして自分の席に座った。


.



夏恋「隼とAがまだ来てないね。」


玲於「隼は寝坊だとしても
Aが来ないのはありえないだろ。」


伶菜「保健室にいるんじゃないの？」


夏恋「朝から？それはないでしょー！」




3人が話に盛り上がっている時…


隼「…はよ……。」


「…。(ｺｸﾘ)」



隼とAちゃんが入ってきた。


すごく眠たそうな隼といつも通りのA。



夏恋「あれ？玲於並みのテンション…。笑」


玲於「珍しい。」


隼「…眠い。」


伶菜「え？隼が勉強？」


夏恋「ないないない！笑」


隼「ごめん。静かにして…。」



Aちゃんが自分の席に着こうとした時、


俺と目が合った。


すぐそらした俺…。



「…。」


亜嵐「…。」




Aちゃんの方を見ないようにしていたら


ポンポンと肩を叩かれた。


パッと見てしまった。



亜嵐「えっ…。」


『おはよう』



おはようと笑顔で俺に言ったAちゃん。



亜嵐「……おはよ…。」



返事をしたらさらに笑顔になるAちゃん。


昨日あんなひどいことしたのに…


…許してくれるの？




隼「亜嵐！おはよ！眠くね？」



2人のやり取りを見ていた隼が


俺に話しかけてきた。



亜嵐「…う、うん。おはよ。」


返事をすると手をひらひらと上げて笑った隼。


何？お前ら一緒にオールでもしたの？って


玲於に話しかけられて、


まぁ。って言ってすぐに突っ伏した。



隼も普通に接してくれる。


俺は…ここにいていいんだ。



.



隆二先生が教室に入ってきて、HR。


隆二先生が話している中、


スっと差し出されたAちゃんからのメモ用紙。


亜嵐「…。」



受け取り開いた。


そこには…。




“おはよ。ちゃんと学校に来てくれてありがと！
眠たいね。クマ…イケメンが台無しだよ！(笑)”


Aちゃんの優しさが伝わる文字。


本当に…この子はすごい子だ。



────────────────

作者より。

いつもありがとうございます！！
もう少しで３も終わりそうなのですが、
なんか、ドドンと更新すると…
ちゃんと見れてます？
反映されなくて、毎回目次に戻って
また開いてってやらないと…見れなくて…。
だから、何回か保存を繰り返しますので
通知が多かったらすみません！

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