私の居場所 �� 〜GENEからの愛〜

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お付き添いの方は待合室でお待ちくださいと


案内され、座って待っていたが…



全然、落ち着かない。




どうしよう。


今、涼太くんは治療を受けてる。


その間に出来ることって…何かあるかな？



あぁー、もうわかんない。頭の中が真っ白。




…助けて…お兄ちゃん…。




はっ！お兄ちゃん。電話しよ。


病院の外に出て兄に電話した。



.




臣『もしもし？どした？』


A「涼太くんが救急車で運ばれたの。
今どうしたらいいか分からなくて…
お兄ちゃん…どうしたらいい？」


臣『まず落ち着け。どこの病院？』


A「お母さんが運ばれた病院。」


臣『わかった。今行く。待ってろ！』



うんって返事をしたら電話を切られた。



.



病院に入ろうとした時、


自分の携帯ではなく、涼太くんの携帯が鳴った。




表示されたのは“数原龍友”だった。




出ちゃまずいかもって思ったけど…。



.



A「もしもし。」


龍友『あれ？間違えましt』


A「あぁー。間違えてない！
大丈夫！！これ涼太くんの！」


龍友『……ん？A？』


A「そう！あのね、
涼太くん今救急車で運ばれて…」


龍友『えっ！ホンマか！
どこやどこの病院や？』


A「△▽△病院。」


龍友『わかった。今から行くわ。』


A「えっ…でも…。」


龍友『涼太一人暮らしやろ？
俺のおかん、涼太のおかん代理やから、
連れてくわ！笑』


A「え？」


龍友『大人がおらんとあかんやろ？』


A「あっ…そっか…。うん。」


龍友『ほな、すぐ行くわ。』




龍友との通話を切った。



.



そうだよね。未成年だけじゃダメだよね。



私なんて兄に助け求めたけど…兄も高校生だし。


龍友くん、すごいなぁー。


頭の回転早い。


このタイミングで電話がかかってきて良かった。

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