私の居場所 �� 〜GENEからの愛〜

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A「ただいま。」


臣「おっ、来たか。モテガール。笑」


A「なにそれ…ダサい。苦笑」


臣「俺の周りではそう呼ばれてるぞ。笑」


A「…苦笑」



兄の話を無視してキッチンに向かった。



A「ただいま。ご飯…手伝うよ。」


母「そっ。」


A「……な、何手伝えばいい？」



まだお母さんとの関係にはぎくしゃくしている。

でもお互いが歩み寄ろうと努力している。


今日は週に1回の家族食事day。



貧血もなくなり、

お母さんは今まで通り元気になった。



母「広臣くぅーん。ご飯出来たわよぉぉぉー。」


臣「うん。今行く。」



お母さんの粘っこい話し方は未だに慣れないけど、

吐き気がすることはなくなったから、

進歩したんだと思う。苦笑




3人での食事は、兄がよく話す。


隆二先輩に聞いた話では普段はあまり話さない。

でも気を使ってるんじゃなくて、

家族と今まで話せなかった分を

今思う存分、話してるんじゃない？って

いつものクシャとした笑顔で言われた。


もし、気を使っているのなら申し訳ない。


でも…助かるのは事実。



臣「こいつ、昨日また告白されてんの。」


母「へぇー。」


A「ちょっと。汗」


臣「学園祭終わってから10人以上は
告白されてるな。しかも全部振ってる。
罪深い娘だよね。笑」


母「そーね。」


A「また涼太くんから聞いたの？」


臣「いや、こういうことは
涼太は教えてくれないよ。笑
詩音がこういうのはうるさいからな。笑」


A「詩音…先輩か…。」



詩音先輩は兄の同じクラスの人。


転校当初、私がいじめられた人。

今は特にいじめられることもない。

むしろ友達なのかって思うくらい

フレンドリーに話しかけてくるから、

逆に対応に困る。

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