i love u … 《１》

08 翔吾side ページ8

.


北人「ねぇ、俺って現場でどんな感じ？」


「どんな感じ…えーっと、吉野さん…は、
マイナスイオンが出てらっしゃる人、ですかね。笑」


北人「どゆこと？笑」


「いや、そのまんまなんですけど、でも、岩谷さんの方が
マイナスイオン出てらっしゃる感じが。」


翔吾「え？ふふっ。ありがとうございます。笑」


「あ、いえ、なんかすみません…。」


北人「俺らマイナスイオン全開のグループだから。笑」


「えっ…あぁ。そうなんですね。笑」


翔吾「いや、違いますよ？笑」


「マイナスイオンが暴れ回ってらっしゃるグループ。笑」


北人「そう。笑」


翔吾「いや、違いますよ？笑」




ふふっと可愛らしく微笑む熊ちゃんに目が行ってしまう。



こんなに心に刺さる笑顔をする人、

熊ちゃん以外に居るんやろか…。




映画のことについて北ちゃんと熊ちゃんに質問して、

短いインタビューが終わった。




翔吾「お邪魔しました。」


北人「じゃあね。」


「お疲れ様です。」




笑顔で手を振ってくれる北ちゃんと

ペコッと頭を下げるだけの熊ちゃん。




落ち着きのある感じが想像通りだったし、

北ちゃんから聞いてた通りだった。




本当にありがとうございました

って映画スタッフさんや監督さん、

CLのスタッフに挨拶をして移動車に乗り込んだ。




本当にありがとうございました。


熊ちゃんに会わせてくれて、

本当にありがとうございました！




移動車が走り出し、しばらくして北ちゃんからLINEが来た。




北人 “ おつかれ！どうだった？ ”


翔吾 “ ありがとね！熊ちゃん可愛すぎた！！”


北人 “ 人見知り発揮してすみませんでした
ってお伝えくださいだって ”




えっ？人見知りしてたの？あれで？


そんなの全然感じさせなかったけど？




北ちゃん曰く、

自分も初めて会った時は素っ気なかったし

打ち解けるまですごい時間がかかった。

今も打ち解けてるかは微妙らしい。




どんな人なのか全然分からなかったけど、

絶対に性格悪くないと思う。


それだけは自信を持って言える。

09→←07 翔吾side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す