i love u … 《１》

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「…いきなりすみません。」


翔吾『ううん。びっくりしたけど。』


「…すみません。あ、いや、あの忙しいですよね。」


翔吾『ふふっ。家でのんびりしてたってLINEしたやん。笑』


「あ、そ、そうですね。」


翔吾『ふふっ。Aちゃんは何しとったん？』


「これといって何も。」


翔吾『そうなんや。』


「…。」




どうしよう…


自分で電話掛けておきながら、話すことが浮かばない…。




「今、」


翔吾『ん？』


「今、宮崎に来てて。」


翔吾『えっ？仕事で？』


「はい。映画の撮影で。」


翔吾『そうなんや。んふふ。北ちゃんの地元。』


「えっ？」


翔吾『北ちゃん、宮崎出身。』


「あ、そうなんですか。あ、そんな話してた気もするけど…
いや、あれ？したかな？」


翔吾『ふははっ。曖昧なん？笑』


「いや…すみません。」


翔吾『別に謝ることやないけどね？』


「ふふっ。すごい星が綺麗で、いいところですよね。」


翔吾『ねっ。北ちゃんもよく言ってる。
星空が凄い綺麗って。実際に俺も行ったことあんねんけど、
綺麗やったの覚えてるわ。』


「ふふっ。ほんと仲良いんですね。」


翔吾『うん。メンバーだけど親友ってかんじやから。』


「へぇー。素敵ですね。」


翔吾『ふふっ。ありがとう。』


「東京も星見えてますか？」


翔吾『あぁ、どうやろ？』




シャッとカーテンを開けて、窓を開ける音が聞こえた。


わざわざ見に行ってくれたんだ。




翔吾『ふふっ。残念ながら東京は曇りでした。』


「ふふっ。そうですか。
綺麗な星空を共有出来なくて残念です。」


翔吾『えっ？』


「あっ！いや、なんでもないです。」


翔吾『ふふっ。』


「…。」




私、何言ってんだろ…。



調子狂うなぁ…。

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