i love u … 《１》

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舞台が終わって挨拶に来てくれた匠海達。


一緒に帰ろって奈々が待ってくれた。


舞台の濃い濃いメイクを落とした私の顔を見て、

薄い顔って笑われた。


いや、普段この顔を見てるじゃん！



奈々「あの人が岩谷さんだったんだね。」


「んー？うん。」


奈々「何か似たような顔の人連れてるなぁって思ってたら、
あの人かぁ。」


「ふふっ。似てるかなぁ？」


奈々「さぁ？」


「適当だなぁ。笑」


奈々「そんなことよりどうなのよ！」


「どうとは？」


奈々「いやいやいや。1つしかないでしょ！」


「ふふっ。別にそんなんじゃないって。」


奈々「でもわざわざ舞台見に来てくれたんだよ？」


「ねっ。匠海に無理やり付き合わされたんじゃない？」


奈々「だとしたら、こんないいはちみつくれる？」


「んー？たまたまじゃん？」


奈々「……あんた誤魔化してたら、本当に幸せ逃すよ？」


「……。」


奈々「少しでもいいなぁって思ってるんだったら、
待ってるだけじゃ何も始まらないからね？」


「……わかんないよ。」


奈々「ん？」


「どんな人なのかも分からないのにさ、」


奈々「わかんないからお互いのことを
知っていくんでしょうが！子どもじゃないんだから！！
んな今の小学生でもそんな悩まないで行動に移すわ！」


「ふふっ。」


奈々「しっかりしろよー！熊谷Aっ！！」


「はーい。笑」



いい？あんたが演じてる恋愛映画やドラマは

現実とはかけ離れてる夢のまた夢！

現実そんな簡単じゃないの！だからさっさと行動に移す！！

もし今の想いが違ったら、あぁ違うかもって

終わらせればいいんだよ。

でもね、わかんないって行動にも移さないのは、

いっっっちばん良くない！！




熱弁する奈々に分かったからって苦笑いしてると、

ほら！早くしなさい！ってスマホを渡された。



「……。」



早くしなさいと言われても…

既に3人のグループLINEに

お疲れ様でしたって2人からLINEが来てて

それに返信しようか悩んでると、

匠海が邪魔！って奈々がスマホを覗き込んで言った。



相変わらず匠海に冷たいんだよなぁ。笑



私のスマホを覗き込んでる奈々が文字を打ってると、

よしよしと納得して近くのイスに腰掛けた。




文字を打ち終わり………






送信ボタンを押さずに、スマホをカバンにしまった。



「お待たせ。さ、帰ろっか。」


奈々「うん。」

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