i love u … 《１》

21 翔吾side ページ21

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翔吾side



リハが始まる直前に、

映画の撮影が終わってスタジオに顔を出した北ちゃんが

メンバーにおつかれーって言われて、急いで着替えた。



早く北ちゃんに報告したいことがたくさんあるのに。



樹「翔吾さん、何かいい事ありました？」


翔吾「えっ？」



ソワソワしてる俺にいっちゃんが話しかけてきた。



樹「いや、」


健太「女でも出来た？笑」


龍「おぉー！？笑」


翔吾「…残念ながら。笑」


彰吾「翔吾に彼女って
熊ちゃん以上の女が現れんと無理じゃろ。」


翔吾「ふふふっ。」




きっと彼女よりも素敵な女性に出会うことはないと思う。




リハ中も、やっぱ何かいい事ありましたよね？

っていっちゃんに聞かれた。



そんな顔に出てんのかな？


俺は普通にリハしとるだけなんやけど。





リハが終わって、真っ先に北ちゃんのところに行った。



翔吾「北ちゃん、あのさ、」


北人「あ、この前熊ちゃんMステ観てくれてたらしいよ。」


翔吾「えっ？あぁみたいやね。」


北人「ん？」


翔吾「あんなぁ…聞いて欲しいことがあんねんけどさ。」


北人「ん？」


翔吾「実は……この前、
匠海と飲みに行ったら、そこに熊ちゃんが来てさ」


北人「はっ？マジで言ってる？」


翔吾「うん。でな、一緒に飲んでさ、
匠海がグループLINE作って、」


北人「えっ！？まじ？」


翔吾「うん。」


北人「えっ！やばっ！良かったじゃん！！」


翔吾「うん。ふふっ。」


北人「で？どうだった？」


翔吾「どう？ふふっ。可愛かった。」




別に1度だけご飯を食べに行っただけやのに、

それだけで幸せになれるなんて幼稚かもしれない。


でも、北ちゃんも知らない素のAちゃんを知れて

…もっと近づきたいって思ったし、

何よりきっかけが出来たことが嬉しい。



あれこれ北ちゃんに報告すると、

頑張れよって俺の肩をポンっと叩いて

帰って行った北ちゃん。



頑張りたい。



でも、まだAちゃんのこと…全然知らないから…。

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