i love u … 《１》

12 翔吾side ページ12

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翔吾side



翔吾「映画の撮影現場って緊張するよね。」


匠海「そう？」




久しぶりに会った匠海に、

この前北ちゃんの映画撮影にお邪魔したことを話した。



翔吾「でさ、そこに熊ちゃんが居ったんやけど、」


匠海「あぁ。」


翔吾「あの子可愛いよね。笑」


匠海「ふーん。あ、じゃあ連絡してみる？笑」


翔吾「はっ？」



何言うてんの？って匠海を見ると、

いいからいいからってスマホをいじりだした。




テーブルにスマホを置いてスピーカーをタップした匠海。



呼び出し音が何回か流れ……



『…はい。』



熊ちゃんが電話に出た。



匠海「おつかれ。今何してんの？」


『今？撮影終わって帰ってるところ。』


匠海「おっ！ちょうどいいじゃん！」


『…。』


匠海「今飲んでんだけど、来ない？」


『やだ。』


匠海「言うと思ったけど。笑
いいじゃん。おいでよ。」


『遠慮しとく。』


匠海「おけ。わかった。
店の住所送っておくね。じゃ、あとで。」



熊ちゃんの返事も聞かずに通話終了ボタンを押した匠海。



翔吾「ちょ、ええの？」


匠海「んー？大丈夫でしょ。笑」



そう言ってスマホをいじってて…店を教えてるんかな？




翔吾「仲、いいんやね。」


匠海「うん。2回共演してるから。」


翔吾「へぇー。」





匠海が羨ましい。


熊ちゃんと共演して仲良くなって…。



俺接点全然ないからなぁ…。




翔吾「来るかな？」


匠海「来るでしょ。」


翔吾「んー…。」


匠海「でも、本性知ったら
可愛いとか思わなくなるかもよ？笑」


翔吾「え？」


匠海「まぁ来たらわかるよ。」




詳しくは教えてくれなかったけど、

ほんまに仲ええんやなって感じて、


なんか…ちょっと……。

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