不器用な恋 〈1〉

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おはようございますって


佐々木さんやAさんが楽屋に顔を出した。



楽屋の一角で準備をするメイクさん達。





それをチラチラ見てしまうわたくし。



そんな俺を見てニヤニヤしてるメンバー。




いじられれば、いじられるほど


顔が火照って来る感じがする。




今、確実に耳が赤いと思う。





陣「また飲みに行きましょうよ。」


佐々木「いいっすね。」


陣「今日どうですか？」


佐々木「いいっすよ。Aも行く？」


「えっ？」


陣「おっ、いいっすね。一緒に行きましょうよ。」


「ありがとうございます。
でもすみません。予定がありまして。」


陣「そうっすか。残念です。」


「また機会があれば。」


佐々木「こいつ基本誘い断るんですよ。
何とか言ってやってくださいよ。
本当にノリが悪い。」


「タイミングが合わないだけですよ？」


陣「ふふっ。Aさんも
ぜひタイミングが合えば。」


「はい。ありがとうございます。」





Aさんが行くのであれば


便乗させていただこうと思ったけど…


行かないのか…。




と思いつつも、


陣さんに翔平も行こうと誘われて、


行きますとすぐに返答した。






翔平「よ、よろしくお願いします。」




Aさんの前の椅子に座っただけで


メンバーがこっちを見て笑う。




やめなさい！と言うとケラケラ笑う。



バレるから。


マジでやめていただきたい。




「今日は寝癖ないですね。」


翔平「あ、はい。
朝シャワー浴びてきたので。はい。」


「なるほど。」




寝癖を直すためにシャワーを浴びてきた。



Aさんにお恥ずかしい姿をお見せしたくなくて…


おかげで時間ギリギリに楽屋入りして、


危うく陣さんに怒られるところだった。



LIKIYAさんよりも遅かったからマジでビビった。




翔平「…。」


「…。」




話したいけど話す内容が全く浮かばない。


今日はいい天気ですねとでも


話しかけるべきなのか…。



いや、曇りだったな。



落ち着かない時間が過ぎていった。

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