不器用な恋 〈1〉

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こちらこそありがとうございました


って返信しようとしたら


続けてAさんからLINEが来た。





“ 今日はごちそうさまでした！
浦川さんとお話してると楽しくて
あっという間に時間が過ぎてしまいました。
今度は私の番ですからね？
忘れないでくださいよ？(^^)
気をつけて帰ってくださいね♪
これからもお仕事頑張ってください！
応援してますっ！！ ”




翔平「っ！」




今まで絵文字なんてなかったのに。



これは仕事モードじゃなく


AさんとしてのLINEだと思って、


ニヤける口元を手で隠した。




どうしよう…嬉しくて…


やったぁーって大声で叫びたい気分だ。




そんなことしたらタクシーの運転手さんに


白い目で見られると思うから叫べないけど。




もう好きが止まんねぇ。




翔平 “ こちらこそ素敵な髪色にしてくれて
ありがとうございました！
また染める時はお願いします！
またご飯に行けるの楽しみにしてます。
次も忘れてワタクシが
お支払いしたらすみません(笑) ”



“ はい。いつでもご連絡ください。
ダメですよ？次は私の番です。
浦川さんが忘れてても
私は絶対に忘れませんからね？ ”



翔平 “ 忘れてくれてもいいんですよ？ ”



“ 嫌です！
こういうのはキッチリしてる性格なんで。 ”






AさんとのLINEが続いて


ニヤニヤが止まらない俺。




ここ曲がりますか？ってタクシーの運転手に聞かれて


我に返った。





家に着いてもAさんとのLINEは続いた。




“ もう寝ます。おやすみなさい。 ”




おやすみなさいと返信して楽しいLINEが終わった。

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