不器用な恋 〈1〉

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「ご飯に行くならもっと早くから
片付けしておけばよかった。」


翔平「はい？」


「お待たせするの申し訳なくて。急ぎますね。」


翔平「いえ、ゆっくりで大丈夫です。」




Aさんが片付けをしている最中も


グループLINEにメッセージを送り続けてた。



これからご飯行くことをLINEすると


みんなからの返信が早かった。





「ふふっ。楽しそうですね。」


翔平「えっ？あー陣さんが
今度みんなでご飯行きましょうって言ってます。」


「えっ？ふふっ。ありがとうございます。」




ずるいなぁ。



ありがとうございますって


相手を傷つけない断り方…。





お待たせしましたって


Aさんに言われてサロンを出た。




今日はカフェではなく近くの居酒屋に入った。






ビールで乾杯して2人ともジョッキに口をつけた。




「んーっ…久しぶりに飲みました。」


翔平「そうなんですか？」


「1人だと飲みに行かないですし
家でも飲まないので。たまにはいいもんですね。」


翔平「へぇー。」


「浦川さんはよく飲みに行かれるんですか？」


翔平「まぁメンバーとたまに。」


「皆さん仲良いのは知ってますけど、
浦川さんはどなたと1番仲がいいんですか？」


翔平「陣さんと壱馬さんとまこは、
よくLINEもするし食事に行くことも多いですかね。
あとはサポメンのメンバーとかも仲良いですし、
マッシブでもよく集まりますし…んーはい。
そういったところではないでしょうか。」


「ふふっ、本当に皆さん仲良いですよね。」


翔平「そうですね。はい。」




聞き上手なAさんに


ベラベラと自分のことばかり話してしまう。





Aさんと話してるとすごい楽しい。

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