不器用な恋 〈1〉

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「浦川さん？」


翔平「っ！」



声がする方に振り向くと、


そこにはAさんがいた。




「やっぱり。お疲れ様です。」


翔平「お疲れ様です。これからお仕事ですか？」


「いえ、お客さんが引いたのでこれから休憩です。」


翔平「あ、そうなんですか。」




久しぶりに会ったAさんは


やはりお綺麗で…会えたことに胸が高鳴った。





「もしお時間あったら、
この前のカフェ行くんですけどどうですか？」


翔平「ぜひっ！」




お誘いに即答したワタクシを見て微笑まれた。



その笑顔が大好きであります。






「この前はなくなってましたけど、
ここのいちごのタルト美味しいんですよ。」


翔平「へぇー。食べたいです。」



席について注文した


いちごのタルトと黒糖ラテが届いた。




美味しそうにタルトを食べるAさんを見て、


自分もタルトを食べた。



翔平「んまっ。」


「ねっ、美味しいですよね。」


翔平「いちご好きなワタクシにとって
これは最高な組み合わせです。」


「私もいちご好きです。」





太るから毎回は食べれないけど、


定期的に食べたくなるんですよねー


って笑顔のAさんを見て幸せな気持ちになった。






翔平「お仕事忙しいですか？」


「そう、ですね。まぁ変わらずですかね。」


翔平「…なんでやめちゃったんですか？」


「ふふっ…自分から辞めたんじゃないですよ。」


翔平「えっ？」


「辞めさせられたんです。」


翔平「っ！なんで？」



辞めさせられた？



そんな……Aさんは素晴らしい方なのに。

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