すぐそばに君はいた −6−

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キックオフミーティングの時間になり、


会場へ向かった。




「サングラスかけてると闇金の人みたい。」


健太「そっ？」


「カッコいい。」


健太「んふふっ。」


「こんな人が取り立てに来たら、
ときめいちゃいますね。」


LIKIYA「闇金にときめいちゃダメだから。」


「あぁそっか。」




髪型と服装とサングラス、全てが似合ってて、


そのテンションの低さも相まって


やばい人にしか見えない。




あぁカッコいい。






そして始まったキックオフミーティング。



数曲パフォーマンスしてる時、


ファンの皆さんに隠れて見えないところで


健太さんが手を抜いてるのが見えた。



いや、ステージが狭くて


踊りにくかったってことにしておこう。






席に座ってファンの方々が


書いた質問を答えるコーナーが始まった。




彰吾「じゃあ次、A。」



「はーい。」




BOXから質問用紙を1枚引いた。




「えっと、メンバーの中で
1番仲のいい人は誰ですか？
仲良しエピソードもお願いします。」


陣「いや、もうそれは聞かんでも。笑」


彰吾「ねっ、隣に居ますもんね？」




そう言うと会場がキャーって声に包まれた。



「えぇ？笑」




笑いながら、左側にクルっと椅子を回して、


たっくんの方を見た。




拓磨「ん？笑」


「ふふっ。」


拓磨「いや、俺じゃないっす。笑」






陣「いやいや、そっちやないやろ？笑」


「ふふっ。」





たっくんの方を向いていると、


勝手に椅子がクルっと回って、反対側に向けられた。




樹「俺。笑」



「えぇー。笑」




右隣に座っていた樹が


マイクを使わずに自分を指さして俺と言った。




ただそれだけなのに、ファンがキャーって叫んだ。





「まぁ、樹…かなぁ。笑」


樹「ふふっ。」




樹かなぁ？と言うとまたキャーって歓声が凄かった。

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