すぐそばに君はいた −5−

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健太さんと付き合って数日後、


避けては通れない問題と立ち向かった。




HIROさんに


お会いしてお話したいことがあります


とLINEすると時間を指定されて、


健太さんとHIROさんの元へ向かった。





「失礼します。」


健太「失礼します。お疲れ様です。」


「お疲れ様です。」


HIRO「お疲れ様。」





私達を見て、察したのか、


小さくため息をついたHIROさん。




HIRO「話したいことって何？」


「…。」




普通に話すのも緊張するのに、


付き合ったことを報告するなんて…


緊張しすぎて喉がカラカラだ。




健太「Aと…
お付き合いさせていただくことになりました。」


HIRO「…。」


「…。」


HIRO「グループ内での恋愛は
正直、いいとは思ってない。」


「…はい。」




それは重々承知だ。




HIRO「前に恋はした方がいいって
言ったことはあるけど、
メンバーに恋をしなさいとは言ってない。」


「はい。」


HIRO「じゃあ何で？」


「私も…メンバーに恋をするなんて、
思ってなかったです。わきまえてるつもりでした。
メンバーだから本気になったらダメだって。」


健太「…。」


「でも……でも、メンバー関係なしに、
ダンスと同じくらい好きになっちゃったんです。
だから…。」


HIRO「2人はこれからどうするつもりなの？」


健太「メンバーとマネージャーさん以外には
付き合ってることは伏せようかと思ってます。」


「…。」


HIRO「なんで？」




昨日、健太さんと話し合って決めた。



それが最善だろうって。




「メンバーとマネージャーさんには
迷惑をかけることなって
申し訳ないと思ってるんですけど、
私たちのせいでRAMPAGEの活動に
影響しないためには、
今まで通りの関係性を大切にしていこう
って2人で決めました。」



HIRO「うん、そっか。
いんじゃない？2人がそう決めたなら。
付き合ってることを知って、
祝福する人もいるだろうけど、
不快に思う人もいるかもしれないし。」


「…はい。」


健太「はい。」





不快に思う人もいる…。



それはきっとファンのことを言ってる。

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