すぐそばに君はいた −5−

236 樹side ページ36

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「壱馬さん！」


壱馬「ん？」


「ありがとうございます！」


壱馬「ふふっ。」


「兄貴！一生ついていきます！！」


壱馬「えっ？笑」


慎「ふははっ。」




90度のお辞儀をしたAをみんなが見ていた。




「ほんとうに、一生ついていきますぅ…うぅ…。」


壱馬「えぇ泣かないでよ。笑」


「だってぇ。」




ポロポロと涙を流すAに


微笑みながら頭を撫でる壱馬さん。





翔平「あぁ壱馬さんがAを泣かしたー。」


壱馬「泣かしちゃいました。すみません。笑」




壱馬さんが床に座っている健太さんに


すみませんと言うと、


うえーんって泣くふりをして笑ってた。




慰めにはいかないみたい。




「本当に、壱馬さんにご迷惑をおかけして、
すみません。本当に、本当に、本当に、うぅ…。」


壱馬「んっ？笑」


「好きになってもいいですか？」


壱馬「えっ？ど、どうぞ。笑」


「じゃあ連絡先教えてもらってもいいですか？」


壱馬「知ってる、よね？笑」


「じゃあ、お母さんの連絡先を。」


壱馬「それも知ってるよね？笑」


「川村の壱馬さんは
とても素敵な息子さんですって長文送りますね。」


壱馬「やめてあげて？笑」


「それくらい本当に嬉しいんです！」


壱馬「うん。分かったから。笑」


慎「ふはははっ。笑」


「えぇーん。まこぉー！
あたいらの兄貴は最高だね！」


慎「あたいら。笑」


「もうさ、一生兄貴について行こうね！」


慎「はい。ふふっ。」




少しして泣き止んで健太さんと2人で帰って行った。




そう言えば、泣いたの久しぶりに見たな。




健太さんの前では甘えられてるといいけど。

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