すぐそばに君はいた −5−

226 彰吾side ページ26

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彰吾side



慰安旅行 2日目



みんなが寝静まっている朝5時30分…。



壱馬と静かに部屋を出た。



寝起きドッキリの最終打ち合わせを壱馬とした。




彰吾「ないとは思うけど、
あいつがAの部屋で寝てる可能性は
ゼロじゃないから、Aの部屋は最後だな。」


壱馬「そうっすね。
ABC、Aの順で行きましょう。」



そして始まった寝起きドッキリ。



ROUTE ABCと順に回って、


各部屋 それぞれ味のあるメンバーに


めちゃくちゃ笑わせてもらった。





そして最後にAの部屋へ。



ゆっくりとドアを開けて、静かにベッドのところへ。




壱馬「寝てる。笑」


彰吾「これが女王の寝顔です。」




そう言ってカメラに寝顔を撮ってもらっていると、


パッと目を開けたAが


慌てて頭元のスマホを掴んで起き上がった。




壱馬「起きた。笑」


彰吾「おはよーございまーす。笑」


「なんだ…びっくりしたぁー。」


壱馬「いやいや、寝ようとしないで。」




横になって布団を深々と被ったA。




彰吾「今、何しようとしたの？」


「海青に連絡しようとしてました。
何かあったらすぐ連絡してって。」


壱馬「チーム違う。笑」


「同い年の最高のボディガードなんで。」





そこは健太じゃないんだ。


って言いそうになった。危ねぇ。




起きてって壱馬が言うと


ゆっくり上体を起こして髪の毛を整えたA。



寝起きなのに目がぱっちりとかずるくね？




彰吾「見てください。
スタッフさんが白飛びして困ると言われるくらい
白い肌が寝起きはより一層白い。」


「それは山彰さんもですよー。てか何時ですか？」


壱馬「6時半くらい。」


「もぉ…もう少し寝かせてください。」




布団に潜り込んだA。




起こしてごめんねって壱馬が頭を撫でて、


撮影は終わった。




スタッフさんがいなくなって耳元で、


さっきまで健太いた？って聞いたら


コクンっと頷いた。




一緒に寝てなくて良かったわって言って、


頭をポンポンっと撫でて部屋を出た。





念願叶った寝起きドッキリは楽しかった。




またいつかやりたい。

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