すぐそばに君はいた −5−

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美味しい食事を堪能して、


自分の部屋に戻ってお風呂に入ったりしてから


樹の誕生日を祝うために


ROUTE Aの部屋へメンバーと行った。




翔平が照れながら樹に仲睦まじいハグをしてて、


少し離れた所から見てた。




陣「Aも、ほら。」


「えぇ私？やだやだ。笑」




陣さんに手招きされて嫌がってると


誰かに背中を押された。




振り向くと健太さんがニヤッと笑ってた。




「えぇ…まぁ私はそんなにね。
樹と仲良くないけど、いつも感謝してるよ。」


樹「ふふっ。」




そう言ってハグをした。



って言ってもなぁ…


翔平と樹みたいに照れる関係性じゃないんだよなぁ。




みんな盛り上がってるけど、


2人のハグは多分ファンに需要ないよ？







「プレゼント、今度のリハの時に持っていくね。」


樹「うん。」


「えっ？ちょ、」




カメラを回すのをやめて、


みんなが自由に話してる中、


急に健太さんに手を引かれた。




「どうしたんですか？」


健太「…。」





何も言わずに部屋を出た健太さんについて行った。



というか手首を掴まれてるから


ついて行くしかないけど。





私の部屋に着いて、


パッと手を離した健太さんがベッドに腰掛けた。




「どしたんですか？」


健太「…。」




何も話さない健太さんの隣に腰掛けた。




「ん？ねぇどうしたんですか？」




顔を覗き込むと目が合った。



微笑んだ健太さんの頬にチュッとキスをした。



「ねぇ喋ってくれないんですか？」


健太「…。」


「んもぉー。」




口元は笑ってるのに、


口を開けようともしない健太さんにお手上げで、


ベッドに寝っ転がった。




健太さんもパタンって倒れるかなって思ったのに


そのまま座ってた。




今日は喋らない日なんですね？まぁいいけど。




何も言わないし何もしないなら、


私が甘えちゃうもんねーだ。




座ってる健太さんの後ろから


首に腕を回して抱きついた。




健太「パンツ見えるよ。」


「えっ！嘘っ！いやいや、履いてます。」



喋ったと思ったら、


まさかの発言でビックリしたけど、


はだけても平気なように


ハーフパンツを履いてるから、


気にせず動かない健太さんの首元に顔を埋めた。




「んー健太さんの匂い。落ち着く。」




私の大好きな人の匂い。

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