すぐそばに君はいた −5−

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？「ねぇ今日デート、」


「だーからー、違うって言っ……あっ、健太さん。」



振り向いたら、まさかの健太さんだった。



健太「する？」


「えっ？」


健太「デート、する？」


「する？えっ……はい。す、する。」


健太「じゃ決定で。」


「あ、はい。」




返事をすると自分の席に


さーっと行ってしまった健太さん。




えっ？今のは一瞬の出来事は一体、何？




健太さんを目で追うと、


ニヤッとした山彰さんと目が合った。



「山彰さん？」


彰吾「ん？笑」


「なんかしました？」


彰吾「何もしとらん。俺は可愛い格好してるから、
デートにでも誘ってみたら喜ぶんじゃね？
って言っただけ。」


「何もしてる！！それでかぁー。もぉー。」


彰吾「ふふっ。でも結果良かったじゃろ？」


「…まぁそうですけど。
まぁ…ありがとうございます。」




本当に、ただ新作のワンピースが


手元に届いたから着てきただけですからね？


ってみんなに言ったのに、はいはいって流された。






撮影は疲れるけどやっぱり17人の時間は楽しい。



仕事終わりにマネージャーの車に2人で乗った。



帰り道に寄れるところなんて、


海ほたるくらいしかないよ？って言われて、


行ったことないからそこでいいって


健太さんがマネージャーに言った。




健太さん、疲れてて早く家に帰りたそう。笑




「別にお家直行でもいいですよ？」


健太「なんで！疲れた？」


「疲れてないと言ったら嘘になりますけど、
無理しなくていいですよ？」


健太「無理してないよ？」




じゃあ申し訳ないですけど、お願いします。


って運転席のマネージャーさんに伝えると、


帰り道だから全然いいよって言われた。




マネージャーさんに付き合わせて申し訳ないなぁ。




少しして海ほたるに着いて車からおりた。



まだ秋なのに、海風が寒い。




エスカレーターに乗って展望デッキへ行った。




「あっ、健太さん最近モバイル
全然更新してないから、写真撮ってあげますよ。」


健太「えぇー。」


「ファンの子に健太さん更新してって
伝えてくださいってコメントもらってるんで。
任務は果たさないと。」




ほら、そこで撮りましょうよって言うと、


地球儀のオブジェの前に立ってくれた健太さん。




撮りますよーってカメラを向けると両腕をあげた。

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