すぐそばに君はいた −5−

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健太side




付き合った。



で、いいんだよね？





一緒にマンションに帰る間も、


次のLIVE楽しみですねー。


なんて普通の会話をしてくるA。




今まで通りすぎて、不安になるくらい。





健太「…家行ってもいい？」




エレベーターに乗って


2人っきりの空間でそう聞いた。




「もし、ダメですって言ったら？」



ニコッと笑ってそんなこと言われたら、



健太「行く。笑」


「えぇ私に決定権ないじゃないですかぁ。」


健太「ふふっ。着替えたら行くから。」


「はい。待ってますね。」





そう言って手を振って


エレベーターから降りていったA。




ラフな格好に着替えて家に行った。




合鍵で入るべきか、


インターフォンを鳴らすべきか…。




ピンポーン




「はーい。どうぞ。」





Aも着替えたらしく


ラフな格好でドアから顔を出した。




健太「お邪魔します。」


「ふふっ。」


健太「何？」


「もっとゆっくり来ると思ってました。」


健太「いつものんびりってわけじゃないから。」


「ふふっ。どうぞ。ご飯作りますね。」



そう言って


キッチンに行こうとしたAの腕を掴むと、


驚いて俺の目を見た。




「…。」


健太「まだちゃんと返事聞いてないんだけど。」


「…さっきのあれだけじゃダメでしたか？」


健太「ちゃんと聞きたい。」


「んー……よろしくお願いします。」




お手本のような綺麗なお辞儀をされた。




健太「えっ？それだけ？」


「えぇ？ちゃんと返事したじゃないですかぁー。」


健太「えぇー。笑」


「ふふっ。」





さぁご飯作ろーっと


って立ち上がったAの耳が真っ赤だった。





そんな照れなくてよくない？って思ったけど、


照れて可愛いAが


キッチンへ行くのを目で追った。






何にしようかなぁ。


って声が聞こえて、キッチンに行った。

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