すぐそばに君はいた −3−

146 健太side ページ46

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翌日、さっそくもらったハットを被って行った。




陣「今日の健太決まっとるやん！」


健太「俺、カッコイイでしょ！」


陣「マジでその発言やめた方がええで？笑」


健太「そう？」





壱馬「健さんなんか今日の格好いいっすね。」


健太「あざーっす。」




これAに貰ったって言ったら、


あいつはメンバーに似合うもん


分かっとるから凄いよなぁって陣さんが感心してた。






「おはようございまーす。」



別の仕事をしてからスタジオに顔を出したA。




既にみんながリハ着なのを見て、


急ぎますってスタジオの隅で着替え始めた。




前までトイレに行って着替えてたけど、


あの事件があってから


スタジオ内で着替えるようになった。





インナーを着てると分かってても、


着替えてる姿をどうしても見てしまうのは男のサガ。




「すみません。」




Aが着替え終わってリハがスタートした。


ツアーが終わったばかりなのにリハかぁ…。


なんてやる気なく周りを見ると、


真剣な表情のA。




リハも手を抜こうとしない姿勢は


本当に凄いけど真似する気は無い。



というか真似出来ない。




あいつの集中力の凄さは誰も真似出来ない。





リハが終わって


私服に着替えた俺に近づいてきたA。




「健太さん、かっこいい。」


瑠唯「きゃあ健太かっこいいー。」


「きゃー。健太さーん。笑」


瑠唯「健太ぁー。笑」


健太「うぜぇ。笑」





瑠唯とAがきゃあって


ぶりっこしながら手を振ってきた。



まじでうぜぇ。笑




「ふふっ。似合ってます。」


健太「ん。ありがと。」


「瑠唯さん、健太さんかっこいい！」


瑠唯「健太ぁー！愛してるぅー。」


健太「何なの、こいつら。笑」




プレゼントありがとうって言おうと思ってたのに、


言う気なくした。




まぁ恥ずかしくて


素直に言えなかったかもしんないけど。

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