すぐそばに君はいた −3−

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「あっ、陣さんから電話。もしもし？」


陣『A、今どこ？』


「今ですか？」




陣さんから電話がかかってきて、


どこにいるか伝えると、


近くの居酒屋で山彰さん達と飲んでるから


合流しない？って言われた。




「陣さんが合流しない？
って言ってますけどどうします？」


健太「いい、いい、いい。」


「ふふっ。健太さん
かなり出来上がっちゃってるんで、
合流したら大変なことになりそうなので、
もうそろそろ大人しく家に帰ります。」


陣『そうか。残念やわ。』


「あっ、健太さんと話します？」




陣さんが、うんって言ったから


健太さんにスマホを渡そうとしたけど、


いい。電話出ない！って全力で拒否された。





「なんか酔っ払いすぎて
電話したくないみたいです。」


陣『なんやそれ。
てかA1人で連れて帰れるか？』


「大丈夫です。同じマンションだし。」


陣『なんかあったら連絡ちょうだい。
健太回収しに行くから。』


「ありがとうございます。
じゃあそちらも楽しんでください。」


陣『ほーい。おつかれー。』


「お疲れ様です。」




陣さんとの電話を切った。





「電話良かったんですか？」


健太「いいよ。
今はAと2人で飲んでるんだから。」


「そろそろ帰りましょうか。
これ以上健太さん酔っ払ったら
送っていく自信がありません。」






会計を済ませてタクシーに乗って


マンションへ向かった。





Aの家で飲み直そう！って言われたけど、


断って健太さんをちゃんと自分の家に送り届けた。




「おやすみなさい。」





お酒強いはずなのにあんなに酔っ払って珍しいなぁ。




寝坊しなきゃいいけど。


明日は昼から撮影だから大丈夫か。

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