すぐそばに君はいた −3−

140 ページ40

.


ライブが終わって少ししてから、


バックヤードでのファンの方々との写真撮影。



当選した人はワクワクなんだろうなぁ。



ファンの人達がいない間、


隣にいるまことフィンガータットをして遊んでた。




気付いたらファンの子達が


感激で目を潤ませて部屋に入ってきてた。




陸さん達が優しく話しかけてて、


まことタットを続けてると、


A！って陸さんに呼ばれた。




やば！怒られる？って思って


慌てて手を下に下ろした。




陸「おいで！」


「えっ？」




陸さんに手招きをされて首を傾げた。



陸「Aのファンだって。」


「えっ？わ、わたし？こんなに数ある中から？」


壱馬「ふふっ。言い方な。笑」


「あーすみません。笑」




慌てて下段に降りると、


今にも泣きそうなファンの子。




「えぇー泣かないでー。」




頭を撫でると、やばいって言いながら口元を抑えて、


目が合った。




ふふっと笑うと、顔小さっ！って言われた。




ファン「武者修行の時から
ずっとAちゃんを応援してます。」


「ありがとうございます！
待って、イオンモールいました？」


ファン「居た！ええっ！」


「ですよね！」


北人「本当に覚えてんの？」


「覚えてますよー。私ファン少ないですから。」


北人「それ自慢じゃないから。」





ファンの子の隣で写真を撮って、握手をした。




まさか私のファンだなんて、


ここいるメンバーみんながびっくりしただろうな。




「ねぇりゅうにゃん！いい事その2があったー。」


龍「ん？その1は？」


「ふふっ。プリン！」


龍「ん？んー良かったですね。笑」




絶対意味がわかってないのに、


適当に流そうとする龍と笑って元いた場所に戻った。




「こんなにいい事続きでいいのかな？」


慎「いいんじゃないっすか？」


「まこも適当だ。」


慎「ふははっ。」





あぁやっぱりライブって幸せな時間だな。

141 健太side→←139

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す