すぐそばに君はいた −1−

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そう思ってたのに、


週刊EXILEで唯一の女 Aが候補生に！


と発表されてしまった。





まだ打ち解けられてもいないのに。



話せる人はいる。



でも…それ以上に


私を受け入れられないメンバーが沢山いる。




LIKIYAさんが、全ての振りを教えてくれて、


16人から17人に増えたことによって


フォーメーションも変更したりと


だいぶ迷惑をかけた。






HIROさんは何かしらの意図があって


私をここに入れたはず。




だとしたら…ここで生きていくしかない。



私はここで頑張る。


覚悟を決めた。





でも…無理だって思った。




だって、


同じステージに立つはずのメンバー同士が



てんでばらばら。




向いてる方向が全く違う。





これでパフォーマンスして楽しいの？



周りを楽しませられるの？




その疑問しかなくて、誰とも心開かずにいた。





明るく振る舞っても、それは空回り。




だって…メンバーがメンバーとして


成り立ってないから。




でも、そんなこと言える立場じゃないのは


重々承知の上でここにいる。




だから何も言わず、


ただ黙々と…この17人で各地を回った。






候補生に加入発表されてから、


人生が180度変わった。




実家から事務所まで電車で通っていた。




中目黒駅から事務所までの道を歩いていると、


聞こえる誹謗中傷…。




消えろ。ウザい。邪魔。



死 ねばいいのにとまで言われた。




武者修行でも私のことを応援してくれる人は


数える程しかいなかった。





いつか…いつか自分のパフォーマンスで


見返してやる。



負けない。頑張る。





必死だった。何もかもが必死だった。

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