信じてもいいですか？ [３]

138 樹side ページ40

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リハが終わり、帰ろうとした時に、


RIKUさんに頑張ってって言われた。




家に帰って久しぶりにAに電話した。




すげぇ緊張する。




付き合う前にいきなり電話した時ですら、


こんなに緊張したことないのに。





出てくれるだろうか…。




もし出なかったら、終わりにしよう。







あと1回。








あと1回…。







電話を切れずにいると、はいって出てくれた。




『もしもし。』


樹「もしもし…。」


『…。』




久しぶりに聞いた好きな声…。




樹「元気？」


『うん。』


樹「よかった。」


『………何？』


樹「えっ？」


『なんか用？』


樹「…。」






冷たい言葉…少し傷付く…。





樹「会って、話がしたい。」



『…電話でいいじゃん。』





そう言うだろうなって思ってた。




RIKUさん達も


きっとそう言うよって言ってたくらいだから。




樹「鍵も返したいし、
家にあるものも置きっぱなしだから。」


『捨てていいよ。』


樹「さすがに鍵は捨てられないよ。」


『……ポストに入れておいて。』


樹「何があるか分からないから、それは無理。」


『…。』


樹「…。」






『………分かった。』





もう…俺への気持ちがないなら、


本当に鍵を渡して終わりにしよう…。

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