信じてもいいですか？ [１]

009 樹side ページ9

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樹side



北人「ねぇ今日ご飯食べに行かない？」


樹「すみません。今日予定あって。」


北人「えぇー。」


樹「そんな落ち込みます？笑」



一昨日も一緒に

ご飯を食べに行ったはずなのに、

落ち込んだ北人さん。



リハ終わりに、ご飯に誘われたけど断って

ひと足お先に事務所を出た。



タクシーに乗って、

言われていた店の前まで向かった。



この前のメンバーで

また飲もうと一郎に誘われたからだ。



店に着いて案内された個室に入った。



そこには一郎とその彼女がいるだけで

Aちゃんはいなかった。



樹「Aちゃんは？」


奈緒「残業。
緊急のなんかがあるだかで遅れるって。」


樹「へぇ…。」



なんだ。つまんないの。




奈緒「この前はごめんね。」


樹「ん？」


奈緒「携帯。」


樹「あー。」




何で謝られたかと思えば、携帯のことか。



別にいいのに。


気にしてないから。



3人で話していると、


今から行きますってLINE来た！


って一郎の彼女が言った。



そのLINEをきっかけに

一郎の彼女がAちゃんのことを話し始めた。



救急科で働いていて、

いつかコードブルーのように

ドクターヘリに乗るのが夢らしく、

仕事が大好きで、早く一人前になれるようにって

いつも勉強していて、だから全然構ってもらえない。


1年目から救急科に配属される看護師って

ごく稀らしくて、本当に凄いことで、

先輩だらけの環境で

必死に夢に向かって頑張ってるAって

カッコイイなって思うんだよね！


って何故か嬉しそうに話していた。




頑張り屋さんなんだ。

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