［普通］って何？ −3−

105 壱馬side ページ5

.


壱馬「なぁ…。」


翔平「ん？」


壱馬「Aちゃん出て行くことになっちゃった。」


翔平「えっ？何？また、なんかやらかしたの？」


壱馬「またって何？」


翔平「家出事件も壱馬が原因じゃん？」


壱馬「…。」



昼休み、翔平にAちゃんが

寮に入ることになったことを話した。



あの学校の寮って門限が厳しい以外は

ホテル並みのいい所だからなー

って入ったことないはずなのに、

詳しすぎて若干引いた。



翔平「女学院のことなんて
ネットパトロールしてたらすごい出てくるよ。」


壱馬「そういうもんなの？」


翔平「あそこは異常だと思う。
すぐ情報が手に入る。」


壱馬「ふーん。」


翔平「で？寂しいから俺に慰めてほしいの？」


壱馬「はっ？」


翔平「いや、さっきから哀愁漂ってるから。」


壱馬「んなんじゃねーよ。」


翔平「寂しいよねー。
気になってる子が離れて行くのは。」


壱馬「だからちげーって。」



違うと言ってるのに、


うんうん。わかるよ。


って全く聞く耳を持たない翔平。



何度も違うと言ってるのに、

どうして俺がAちゃんを好きというていで、

こいつは話すんだろう。




……そりゃ寂しいけど…。



翔平「告んないの？」


壱馬「…。」


翔平「無視すんなよ！」


壱馬「だからちげーんだって…。」


翔平「まっ、あと少しの時間
思う存分楽しめばいいよ。」


壱馬「うん。」


───────────

まだ全然ストーリー更新してないのに
たくさんの星ありがとうございます！
しかも−2−の方まで
ポチッとしてくれる人がいて
感謝しかありません。

これからも頑張ります。

106→←104 壱馬side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す