［普通］って何？ −3−

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男1「あれ？女学院の子じゃね？」


男2「うわっ！マジだ！
えっ！1人でなぁーにしてんの？」


「…。」



北ちゃん達と同じ制服を着ているということは

ここの生徒なのだろう…。



数人の男子に囲まれてどうしたらいいか分からず、

ただただ苦笑いするしか出来なかった。



男3「ねぇ男女交際OKになったって本当？」


「…。」


男4「えぇーじゃあ、俺と付き合ってよ！！」


「…。」


男2「はぁ？お前チャラすぎ！」


男1「誰でもいいのかよ！笑」


「…。」


男4「いやいや、普通にこの子いけない？
可愛いし。ねっ？」


「…。」


男3「ねって話振られても困んだろ！笑」


男2「まぁありっちゃありだね。」


男4「ありよりのありでしょ！！」


「……。」




無理…。



どう対応していいかさっぱり分からない…。




怖い…。


どうしたらいいの？




失礼しますって居なくなっても大丈夫？



怖いよ……。




翔平「あれ？あれれ？
あれれれれれれ？Aちゃん？」


「っ！！」



名前を呼ばれて、そっちを見ると、

近づいてきた翔平くんと目が合った。



男1「なんだよ。翔平知り合い？」


翔平「知り合いも何も。
彼女は俺に会いに来てくれたんだから
邪魔しないでくださーい。」


男3「はぁ？マジかよ！」


男2「つまんねー。」


翔平「へへーん。」


「…。」



翔平くんのおかげで男子たちがいなくなった。



「ありがとうございました。」


翔平「いえいえ。俺でごめんね。」


「えっ？」


翔平「ほら、今壱馬ステージに立ってるから。」


「…。」


翔平「いいの？見に行かなくて？」


「…うん…大丈夫。」


翔平「…そっか。せっかくだから
見て行ってほしかったけど。」


「…なんか…辛くて。」


翔平「えっ？辛い？」


「うん。ステージ見てるみんなが
壱馬くーんって叫んでる姿見てるの辛くて。」


翔平「…。」



意味わからないことを言ってしまった。


翔平くん困っただろうな…。



遥香「あっ！いたいた！
壱馬くんのステージ終わっちゃったよ。」


「…そっか。」


北人「あれ？翔平くん。どしたの？」


翔平「ん？なんでもない。じゃ楽しんでね。」


「うん。」




体育館から出てきた2人が

私を見つけて駆け寄ってきた。


翔平くんとたまたま、ばったり会ったから

少し話してたって2人に説明した。




さっき男子たちに絡まれたことは言わなかった。

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