［普通］って何？ −2−

98 壱馬side ページ48

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壱馬side



Aちゃんが帰ってきて、今までの生活に戻った。





翔平「そう言えば4組の子にLINEしたの？」


壱馬「あーあれ？返した。」


翔平「返した？LINEを返したってこと？」


壱馬「いや、あのメモをあの子に返した。」


翔平「はぁー？お前何やってんだよ！！」




翔平に渡されたメモをこの前本人に返した。


人づてで渡してくるのも好きじゃないし

LINEする気にもならなかったから。



メモを返したことに驚いてる翔平が、

ものすごい顔で見てくる。



翔平「何やってんだよ！」


壱馬「えっ？」


翔平「要らないなら俺によこせよ！！」


壱馬「はぁ？笑
お前あーいう子タイプじゃないだろ。」


翔平「まぁそうなんだけど……。
ずりぃよ。壱馬ばっかり…。
でも、それってつまりそういうことだよね？」


壱馬「何が？」


翔平「Aちゃん一筋ってことだよね？
だよね？そういう事だよね？」


壱馬「だからちげーって。」




どうしても俺とAちゃんを

くっつけようとしてくる翔平。



だからそんなんじゃねーって。



ただ4組のあの子に興味がなかっただけ。


ただそれだけの事。



違うと言っても、


大丈夫。俺だけには嘘つかなくても大丈夫だから。

わかってるから大丈夫！！


って何度も言う翔平。



大丈夫じゃねーよ。



お前が1番分かってないから！



.



壱馬「あれ？俺のコーラ知らない？」


買っておいたコーラが冷蔵庫から無くなっていた。



ソファにくつろぐ北人に知らないか聞いた。



北人「あっ飲んじゃった。」


壱馬「はっ？何勝手に飲んでんだよ！」


北人「喉乾いて、冷蔵庫にあったから。
名前書いてなかったし、
誰が飲んでもいいんだと思ってた。」


壱馬「はぁ…。」



確かに名前は書いてなかったけど…



壱馬「コーラ飲みたい。」


北人「…。」


壱馬「なぁ北人。俺、コーラ飲みたい。」


北人「…。」


壱馬「買っておいたはずの
コーラ無くなってんだよね。
あーあ。コーラ飲みたいなー。」


北人「…。」



わざと言ってる。



じゃあ買ってくるよって重い腰を上げろよ。


って思ってるのに、全く動こうとしない北人。




お前…それでも後輩か？

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