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壱馬「…。」
「…。」
俯いたまま壱馬くんの顔は見れなかった。
今どんな顔してるんだろう…。
怒ってんのかな…。
北ちゃんに無理やり連れてこられたんだろうな……。
壱馬「はぁ…」
「…。」
ほら、ため息…。
壱馬「悪かったな。」
「…。」
壱馬「あの時…キレたのは
大半は俺の私情が入ってた。」
「えっ?」
どういうこと?って思って上げてしまった顔。
壱馬くんと目が合ったのにそらされた。
壱馬「…俺は触れたら嫌がるくせに、
他のやつには自分から行くのが
気に食わなかっただけ。」
「違うの…」
壱馬「ふっ。もういいよ。戻ってきてよ。
北人もうるせぇーし、翔平もしつこいし。」
「…。」
壱馬「俺も寂しいからさ。」
「えっ!」
壱馬くんと目が合った。
ニコッと笑った壱馬くん。
ずるい…その笑顔……。
壱馬「ねっ?」
「うん…。あ、あのね。」
壱馬「ん?」
「その…嫌…じゃないよ。」
壱馬「…。」
「壱馬くんに触られるの。嫌じゃない。
そ、その…なんて言うか………
とりあえず、嫌じゃないから。」
壱馬「ふふっ。はいはい。よし、帰ろ。」
「うん。」
微笑みながら、
私の頭にポンっと1回手を乗せて、
歩き出した壱馬くん。
ついて行ってもいいんだよね?
いや、ついて行きたい。
歩き出した壱馬くんについて行った。
「私こそごめんなさい。」
壱馬「ふっ。仲直りな。」
「うん。」
優しい笑顔の壱馬くん…。
この笑顔……好きだなぁ…。
壱馬「てか、あいつどこ行ったんだろ?」
「確かに。電話してみるね。」
壱馬「うん。」
北ちゃんに電話をかけたら、
想像もしていなかった人が電話に出た。
遥香『はーい。』
「えっ?遥香さん?!」
壱馬「はっ?」
北ちゃんに電話したはずなのに
遥香さんが電話に出た。
何で?
遥香『今、北人くん両手ふさがってて
代わりに出てるー。』
「何で?」
遥香『なんでって、Aさんの荷物
持ってくれてるからに決まってるじゃん!』
「えっ!?」
仲直りしたなら荷物持ちに早く来てよーって
少し離れたところから聞こえる北ちゃんの声…。
「今行くね。」
遥香『はーい。』
電話を切って、
壱馬くんに北ちゃんが私の荷物を
取りに行ってくれていることを話すと、
あいつ行動が早いんだよって
呆れながら笑って言った。
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れお(プロフ) - Megさん» ありがとうございます!楽しんで見させて頂きました! (2020年12月7日 22時) (レス) id: edb2b83ba4 (このIDを非表示/違反報告)
Meg(プロフ) - れおさん» コメントありがとうございます!!更新少しですがしました。ぜひ続きも読んでください。 (2020年12月7日 18時) (レス) id: 9ec0205a78 (このIDを非表示/違反報告)
れお(プロフ) - めっちゃ続き気になります!更新頑張ってください! (2020年12月6日 14時) (レス) id: edb2b83ba4 (このIDを非表示/違反報告)
Meg(プロフ) - ゆえさん» ありがとうございます!!素敵かどうかは自信があまりないのですが、これからもドドーンと更新できるように頑張りますので読んでくださいねー!! (2020年12月5日 17時) (レス) id: 9ec0205a78 (このIDを非表示/違反報告)
Meg(プロフ) - ariariarlさん» ありがとうございます!!これからもバンバン更新出来たらと思ってますので読んでください!!今回も波乱の予感なので!笑 (2020年12月5日 17時) (レス) id: 9ec0205a78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Meg | 作成日時:2020年11月29日 23時