［普通］って何？ −2−

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そろそろ他の荷物も取りに行かないとなぁ…。



なんて遥香さんと話しながら学校を出た。



校門の前で生徒たちが群がって騒いでた。




遥香「どしたんだろ？」


「ねっ。」



2人で首を傾げながら、

なんだろうねーなんて校門を出た。




みんなが騒いでる方をチラッと覗いてみると…



「えっ！！」



驚いて足が止まってしまった私に、

どうしたの？って振り向いた遥香さんも

彼らが校門の前にいることに気付いた。



遥香「あぁー！！」



驚いた遥香さんが叫んだことで、

その声に反応したみんな。



北人「居た！Aちゃん！」


「…。」


壱馬「…。」



笑顔で私に近づいてきた北ちゃん。



えっ？Aさんの知り合い？

Aさんとどういう関係だろ？



ザワザワと生徒たちの声が聞こえる…。



「あっ……と……。」



遥香「ごきげんよう。お久しぶりです。
ちょっと場所移動しません？」


「…。」



遥香さんが気を利かせてくれて、

みんなで校門の前から離れた。



そりゃこの2人が校門の前に立ってたら、

キャーキャー言うわ。


女子しか居ない環境にこの2人が居たら

…当たり前のことだ。




生徒たちがいない場所まで歩いた。


その間、私に話しかけてくることなく、

ついてきてくれる2人。



遥香「この辺でいいんじゃない？」


「えっ…。」


遥香「じゃ、ごきげんよう。」


「あっ、ちょっと！遥香さん！！」


遥香「荷物まとめておくねー。ふふっ。」


「ちょっと！！」



手を振っていなくなってしまった遥香さん…。



一人にしないでよ…。



どうしたらいいか分からず

その場に立ち尽くし俯いていた…。



北人「Aちゃん。」


「…。」


北人「帰っておいで。」


「…。」


北人「まっ、俺から言う言葉じゃないか。」


壱馬「おい！どこ行くんだよ！！」


北人「ちょっとそこまでー。」



北ちゃんが一人どこかに行ってしまった…。


やだよ…。



北ちゃんいなかったらどうしたらいいの！！


気まずいじゃん！！

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