［普通］って何？ −2−

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北人「初めて見たけど、お城みたいな学校だね。」


「でしょ。外観すごいよね。苦笑」


遥香「もし良かったら中に入りますか？」


「ちょっと！遥香さん！」


壱馬「いい。大丈夫。俺ら用あるから。」


遥香「そうですか。」


「…。」


北人「じゃあね。Aちゃん！」


「うん。本当にありがとね。」





手を振る北ちゃんに手を振り返した。


手を振ってる私を

チラッと見た壱馬くんにペコッと頭を下げると、

右手を軽く上げた。



クールなお手振りだね。





2人が歩いて行くのを見送った。


終始隣で遥香さんが、

2人ともイケメンだね！って輝いていた。



確かに2人とも綺麗な顔をしているとは思う。


でも壱馬くんは何考えてるかさっぱり分からないし、


北ちゃんの可愛さは弟みたいだから、

イケメン！！なんて輝いたこと私はないや。



樹の方がイケメンだと思うし…。




遥香「あんなイケメン2人と
ルームシェアしてるの？」


「うん。」


遥香「ハレンチね！！」


「えっ？ハ、ハレンチ？」


遥香「でもいいなぁー。
イケメン2人に囲まれてる生活。
毎日ウハウハだね。」


「ふふっ。そんな事ないよ？」



きっと遥香さんなら

2人と上手くやって行けるんだろうな…。


私は壱馬くんとの仲が全然縮まらないから

…迷惑かけちゃってる。




2人がお弁当を届けてくれたおかげで

わざわざ駅まで行かなくて済んだ。



遥香さんとお弁当を食べ終えて、

課題が出来る時間が減らなかったことに感謝しつつ、

課題に没頭した。

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