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53 壱馬side ページ3

.


壱馬「…Aちゃん?」




「大丈夫?」


壱馬「えっ?なんでこんな時間にいるの?」



学校にいるはずのAちゃんが

俺の部屋に入ってきた。



「早退してきた。」


壱馬「はっ?」


「北ちゃんから壱馬くん頭痛くて
学校休んだって連絡が来たから。」


壱馬「…。」


「病院行ったの?」


壱馬「行ってない。」


「ご飯は?」


壱馬「食べてない。」


「薬は?」


壱馬「…飲んでない。」


「はぁ…ちょっと待ってて。」




俺の部屋から出て行こうとしたAちゃん。



壱馬「大丈夫?学校…。」


「私のことは気にしなくて大丈夫だよ。」


壱馬「…。」


「いいから寝てて。」


壱馬「…。」



.



少し経って、

お待たせって言いながら

俺の部屋に入ってきたAちゃん。



「お粥食べれる?」


壱馬「ありがと。」


「これ食べたら病院ね。」


壱馬「うん…。いただきます。」



食欲ない…


でも1口食べたお粥は美味しくて、

スプーンが進んだ。




「ふふっ。」


壱馬「美味い。ありがと。」



俺がお粥を食べてる間、

部屋から出て行こうとしないAちゃんに

ありがとって言うと、

どういたしましてって微笑まられた。



度の合わない眼鏡をかけていても

Aちゃんが微笑んでいるのはわかる。



「初めて入った。」


壱馬「えっ?」


「壱馬くんの部屋。」


壱馬「マンガばっかりだよ。」


「ふふっ。ホントだね。
北ちゃんの部屋とはやっぱり全然違うよね。」


壱馬「あいつの部屋入ったことあるの?」


「うん。勉強教えてって頼まれた時に入ったよ。」


壱馬「そうなんだ…。」



知らなかった…。


あいつ勉強教わってたのかよ。




壱馬「本当、仲良いよね。」


「ん?北ちゃんと?」


壱馬「うん。」


「北ちゃんって可愛いよね。弟みたい。」


壱馬「…。」


「って弟はいないんだけど。」


壱馬「兄弟いるの?」


「兄がいるよ。」


壱馬「へぇー。」


「兄と言っても、双子だから同い年なんだけどね。」


壱馬「双子なの?!」




また知らない情報だ。



Aちゃんのことって

本当に知らないことだらけだよなぁ…。

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設定タグ:THERAMPAGE , 川村壱馬 , 吉野北人   
作品ジャンル:恋愛
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れお(プロフ) - Megさん» ありがとうございます!楽しんで見させて頂きました! (2020年12月7日 22時) (レス) id: edb2b83ba4 (このIDを非表示/違反報告)
Meg(プロフ) - れおさん» コメントありがとうございます!!更新少しですがしました。ぜひ続きも読んでください。 (2020年12月7日 18時) (レス) id: 9ec0205a78 (このIDを非表示/違反報告)
れお(プロフ) - めっちゃ続き気になります!更新頑張ってください! (2020年12月6日 14時) (レス) id: edb2b83ba4 (このIDを非表示/違反報告)
Meg(プロフ) - ゆえさん» ありがとうございます!!素敵かどうかは自信があまりないのですが、これからもドドーンと更新できるように頑張りますので読んでくださいねー!! (2020年12月5日 17時) (レス) id: 9ec0205a78 (このIDを非表示/違反報告)
Meg(プロフ) - ariariarlさん» ありがとうございます!!これからもバンバン更新出来たらと思ってますので読んでください!!今回も波乱の予感なので!笑 (2020年12月5日 17時) (レス) id: 9ec0205a78 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Meg | 作成日時:2020年11月29日 23時

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